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拝啓 機械娘に出会いまして  作者: あらおっさん
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001

不定期更新。

最終話まで考えてるけど、書けてないから、書けたら投稿。

 真新しい鉄骨造の工場。車両を持ち上げる門型カーリフト。ホイールからゴムタイヤを外す為のタイヤチェンジャー。タイヤのバランスを取る為のバランサー。他にもバッテリーテスターやコンプレッサー。重いミッションを降ろすためのジャッキ。そして数百種類に及ぶ工具の数々。どれもこれもが工場と同様、塗装のハゲも無く、綺麗なまま備え付けられていた。

 その装備の数々をぐるりと見渡し、二人の男が大きなため息をつく。


「工場を処分できると思って来てみれば、これはどういうことだ?」

「僕に聞かないでよ、兄ちゃん」

 

 しばらく地元から離れ、他県の自動車ディーラーで整備士をしていた二人は、両親の死という突然の訃報に驚き、慌てて実家に戻ってきた。

 そこからバタバタと葬儀の手続きを終え、一通り悲しみに暮れ、そして漸く相続の手続きに入ろうと思った矢先のことだった。


「俺の記憶では、クソボロイ軽量鉄骨造の工場だった筈だが」

「僕もそう記憶してるよ。数年前までは」

「建て直すとか、何も聞いてないよな?」

「聞いてないね。うわー……あのタイヤチェンジャーなんて、うちの会社でも高すぎて買わなかったモデルだよ」

「だよな。軽トラとトラクターくらいしか居ないクソ田舎で、どうしてダンプを持ち上げられるクラスの毘沙門(カーリフト)があるんだよ」


 自動車整備工場一式。それを整えられるだけの金が実家にあったとは思えない二人の兄弟は、早速近くの銀行に話を聞きに行った。

 嫌な予感というものは結構当たるものだ。


『ご自宅、その他諸々を担保に工場の建築費を借りられています』


 きっと親父はまだ十数年は仕事をするつもりだったのだろう。人が少ないとは言え、近場に商売敵はいなかった(・・・・・)超田舎だ。近隣の顧客はすべて自分の店が請け負っており、整備から販売までほぼ独占状態である。きっと新しく工場を立てても、十年以内に返済出来ると見越したのだろう。

 そして新品の工場が建ったと同時に、両親は他界してしまった。なんという不運であろうか。さらに不運は重なり、国道のバイパス工事が完了し、今までただの田園地帯だった場所に片側二車線、計四車線の大きな通りが出来た。そしてでっかいショッピングモールや自動車ディーラーが安い土地を求めてここぞとばかりに進出してきたのだ。

 付き合いがあった客は、他界してしまった親父の客である。高齢の爺さん、婆さんはきっと付き合いで、うちを利用してくれるであろうが、若い世代はそうはいかない。

 色々とサービスを付けてくれたり、真新しく煌びやかな建物や、新車に試乗が出来る大手自動車メーカーのディーラーへ流れるのは目に見えていた。実際、兄弟二人が都市部で大手自動車ディーラーの整備士をやっているので、個人で整備工場を営む事の大変さは良く知っている。

 まさか、自分がその苦しむ側の立場になるとは思いもしなかったが。

 

 長男であるアニーは新品同然の工場を見上げ、頭をぼりぼりと掻く。 

 

「どうする? 今の会社やめて、こっちに来るか?」

「兄弟二人で、借金を抱えて心中したいならね」

「だよな。こんなクソ田舎に土地と建物があったところで、何にも利は無いよな」


 そう言いつつも、二人の兄弟はその場から動けない。

 建物は変わってしまっても、そこは自分たちが幼いころから育った場所だ。勝手にリフトを触って怒られたり、田んぼの中で軽トラやトラクターを運転させてもらったりと、思い出は無数にある。利が無い、というだけで相続放棄をしてしまって良いモノか、という思いもあった。しかし、自らの首を絞める事になるのは明白であるし、自分たちの生活基盤は既にここにはなく、他県にあるのだ。

 幸いにして、二人とも独身であるため、こっちに戻ってくることも可能であるが、家は手に入れたが借金も手に入りました、ではこのご時世、生き抜くのは苦しい。


「あーもう。オトーウ、ちょっと中を調べるぞ。何を買ってるか確認して、全部売ったら借金をどれくらい減らせるか調べる」

「売っても半値になるって。そもそも、借金の大半がこの新築の工場なんだから、中の機材なんて、精々数百万だよ」

「まだ裏に停めてある中古車も見てないし、一千万くらい返せないかなぁ」

「高級外車がずらりと並んでたりすれば、可能かもね」

「|MR《ミッドシップ、リアドライブ》の2シーターなライトウェイトカーならいっぱい並んでるぞ」

「それ軽トラックじゃん。エリーゼとか無いかなぁ……」

「宝くじ当たるよりあり得ねぇえよ。親父がロータスエリーゼなんて買うかよ」


 ぶつくさ言いながらアニーとオトーウ、二人の兄弟は工場の中へ足を進める。


「なんでこっちの古い倉庫は潰さなかったんだ?」


 アニーは工場の奥から繋がっている、昔からある古い蔵のような倉庫の扉を押し広げながら呟いた。


「中を片付けるのが面倒だったんじゃない? だからこっちの工場だけ立て替えたんでしょ」

「ありえるな。うわ……廃オイルのドラム缶だらけじゃん。溜めすぎだろ……。二階は、廃タイヤか……」

「親父、片付け出来ないのは変わってないよね。とりあえずここに要らないモノを詰め込んでるでしょ、これ」


 廃オイルの詰まったドラム缶が所狭しと並べられた一階部分。そこから二階へ木製の梯子が掛けられ、鉄板で補強された二階部分には、天井まで積み上がる廃タイヤの山があった。

 これを片付けるのは、手間が掛かりそうだ。処分代も馬鹿にならないだろう。


「そういえば、小さいころ、ココで遊んでて、ひいじいちゃんに怒られたことあるよな」

「ん? そんなことあった?」


 オトーウは棚から自動車部品のいくつかを取り出しながらアニーの言葉に耳を傾ける。

 アニーはドラム缶をズリズリとずらし、倉庫の奥へと進んだ。


「覚えて無いか? 倉庫の奥に行っちゃいかん! って凄い怒られて、ひいじいちゃんにガツンって竹刀で叩かれた覚えがあるぞ」

「えー、全然覚えてない」


 アニーが倉庫の一番奥にたどり着く。そこにはエンジン丸ごと一つや、ミッションがそのままゴロンと転がされていたり、鉄くずが山のように積み上がったりと、凄惨な有様であった。とても楽に片づけられそうではない。

 天井にはそれら重いエンジンなどを釣り上げるチェーンがぶら下がっており、確かに子供が入って荷崩れでもすれば、大怪我をするような危険な場所だった。

 

「このエンジンって何のエンジンだろう。外車のかな?」

「写真撮って調べようぜ。もしかしたらすごく高く売れるかも」

「無い無い」

「でもこれ、V8だよな? フェラーリとかだったりしてな。刻印ないかな」


 オトーウは「ありえないって」と笑いながらも、スマートフォンでエンジンの写真を撮る。それから、スマートフォンのライトを点灯させ、倉庫の最奥にある壁を照らした。


「……こんなところに扉なんてあった?」

「ん? 外に出る扉だろ?」


 壁と同色に塗られた鉄の扉。鉄枠には鋲が打たれ、重厚な扉には、真っ赤なペンキで大きく、『開けるな!!』と記載されていた。取っ手には大きなチェーンが幾重にも巻き付けられ、巨大な南京錠が3つも付いている。

 あまりの徹底ぶりにアニーとオトーウはお互いの顔を見合わせた。


「開けたら建物が崩れるとかかな?」

「そんなことで崩れてたら、とっくの昔に地震で崩れてるって」


 アニーはそう言って、一度工場に戻り、バールや油圧カッターを持ってくる。そしてテキパキと南京錠とチェーンを破壊していった。


こういう装備(油圧カッターとか)の揃ってるところでいくら厳重にチェーン巻いても、まったく意味ないのにな」

「兄ちゃんのそういう躊躇しないところ、全く変わってないよね」


 あきれ顔のオトーウであるが、開けるな、と書かれている扉はやっぱり開けたくなるものである。

 ドキドキしながら、アニーと一緒に取っ手を掴み、「せーのっ!」と声を合わせて引く。

 ズズズズ、と重い音を立てて扉は開いた。人が通れる程度の隙間の奥は真っ暗だ。その隙間から奥をスマートフォンのライトで照らすと、真っ暗な小部屋に陳列棚がいくつも並んでいた。

 アニーが自分のスマートフォンでも同じようにライトを付け、扉の隙間から小部屋の中へ体を滑り込ませる。それに続いてオトーウも中へ入った。


「部品の倉庫か。こんな部屋があったんだな」

「まだ扉があるよ?」


 オトーウは小部屋の奥にさらなる扉を見つける。今度は普通の木製の扉で、取っ手を回せば簡単に開いた。

 そして顔を覗かせて、オトーウはヒグッ、と喉から変な声を漏らす。


「あ、兄貴……ちょっと、これってどういう」

「あ?」


 見たことのない部品を手に取って首を傾げていたアニーが、オトーウの声に気が付き、木製扉から外を覗く。そして絶句した。

 右を見ても、左を見ても同じ光景が続いている。コンクリート壁で作られた、窓の無い廊下。天井には電線が這わされ、裸電球が等間隔でプラプラとぶら下がっている。

 それは明らかに、常軌を逸した光景であった。目測でも分かる。明らかに自分の家の敷地から飛び出すほど、遠くまで廊下が続いていた。


「……俺は気でも狂ったか」

「二人同時に? 僕にも同じ光景が見えているよ」


 アニーは廊下に出る。そして壁に手を当て、それから耳を当てて音を聞く。何も聞こえない。


「も、戻った方が良いんじゃないかなぁ」


 オトーウはこういうホラー的な現象が大層苦手であった。そのため、さっさと工場に戻り、この扉は再度封印したほうが良いと思っていた。

 しかし、残念ながらアニーはオトーウとは真逆の性格をしていた。


「何言ってんだよ。こんな不思議現象、探検するしかないだろ」


 アニーはそういうと、スマートフォンのライトを消し、ムービーを起動させる。そして、一度廊下の左右を指さして「とりあえずこっちに行くか」と右方向へ歩き出した。


「ちょっ!? ヤバいって! 戻れなくなったらどうするんだよ! 止めようよ!」

「オトーウは戻ってていいぞ。俺もちょっと見て回って一度戻るから。どうせならちゃんと装備を整えて調べたいしな。食料とか懐中電灯とか。あ、オトーウ、その辺用意しといてくれよ」

「イヤに決まってんじゃん!? ちょっと、ねぇ! 待って!」


 アニーはテクテクと進んで行ってしまう。

 オトーウは一度振り返り、先ほど自分たちが倉庫からこの部屋に入ってきた扉が、未だに開いたままであることを確認した。一度倉庫側へと戻り、先ほどアニーが持ってきたバールを手に取る。そして、再び不思議な小部屋に戻り、それから廊下へと出た。

 アニーは既に廊下の右方向へかなりの距離を歩いて行ってしまっている。オトーウはその後を慌ててついていった。

 カンカンカン、という足音が良く響き、オトーウは慌てて早歩きに戻る。

 

「お。矢印がある」


 しばらく無機質な廊下を歩くと、T字路が現れた。左向きの矢印が、壁を削って描かれている。アニーがひょい、とT字路から顔を覗かせると、左方向には鉄の扉が。右方向には木製の扉があった。

 アニーはしばらく考えてから、鉄の扉の方向、壁に描かれた矢印通りへ進む。

 オトーウは時折後ろを気にしながら、アニーについて行く。そして、鉄の扉をアニーはぐい、と体全体で押し開けた。


「うおっ!」


 突然吹き込んできた暖かい風に、アニーが声を上げる。

 そのまま、扉を押し開けて外に出た。


「なんだ、やっぱり外に繋がって……」


 オトーウはほぅ、とため息を付きながら薄暗い廊下から外へと足を踏み出した。

 バタン、と大きな音を立てて、背後の鉄の扉が閉まる。しかし、アニーもオトーウも、目の前の光景に心を奪われ、何も考えられなかった。


 二人の目の前に広がるのは、腰高程度に伸びた植物の生えた草原。その向こうに小さいながらも港湾施設が見え、そして水平線まで見える大海原が広がっていた。ざざぁ、と潮風が二人の間を吹き抜けていく。その磯の香は目の前に見える青い水たまりが海であることを物語っていた。

 アニーとオトーウの住まう県は海無し県である。まかり間違っても海が見えるはずが無い。にも関わらず、二人の前には海が広がっていた。


「俺、死んだのか?」


 アニーはそう言いつつ、自分の頬を思いっきりつねり「イテテテ」と呻いた。オトーウも同じように頬をつねり、痛みを感じる。


「ね、ねぇ。これってどういう事なの!? ねえこれってどういうことなの!?」

「あー、うーん。これは、アレなのか」


 大混乱して半ばパニックになりかけているオトーウに対し、アニーは比較的落ち着いていた。右を見て、左を見て、先ほど出てきた扉があるコンクリート造の建物を見上げ、そして海を見て、それからオトーウを見る。


「これはあれだな。異世界転移ってやつだろ」

「……イセカイテンイ?」

「最近流行ってるだろ、ネット小説とかアニメで」

「いや、漫画とかアニメ見ないし」

「あ、そうか。まぁそういうジャンルがあるんだよ。扉を開けたら異世界でしたって奴が。それじゃねーかな」

「そんな、そんなことがあるわけないじゃん!! 現実で起きる訳がないよ!」


 オトーウはアニーからそう言われても納得できなかった。漫画の中の事が、現実で起こるわけがないと、頭が理解することを拒絶する。

 アニーは地面を靴のつま先でがりがり削り、土を触ったりしている。


「オトーウ。一回戻るぞ。マジで異世界転移なら、本格調査するっきゃねー。こんな喪服で来るところじゃないから、ツナギに着替えて、食料持って、後は、移動用にオフロードバイクも持ってくるか」

「何呑気な事言ってるんだよ! こんなおかしな所に来ること自体が間違いだよ! わけわかんないよ!」

「分かったから、分かったから落ち着け。ほら、戻るぞ、我が弟よ」


 アニーはニコニコ笑みを浮かべ、先ほど自分たちがやってきた鉄の扉に向き直り、取っ手を掴む。

 オトウはバールを握ったまま、体の震えが止まらなかった。自らが超常現象に巻き込まれたという恐怖が、体の底から体温を奪っていく。

 アニーは取っ手を握り、ぐっ、と力を入れて引っ張ろうとした。しかし、アニーが引っ張る力よりも強い力で、扉は中から押し開けられる。


「うおっとっと」


 アニーはその勢いに押され、数歩後ろへ下がった。

 ギィィー、と鉄の扉が開く。

 アニーとオトーウは勝手に開いた扉を凝視して、固まった。

 扉の向こうから現れた、そいつらも、アニーとオトーウを見て、固まった。


 人間の女、とは言い難い者達だった。

 見た目は確かに人間っぽい。しかし、肌色面積の部分もあるが、金属に覆われた部分もかなりの部分を占めている。瞳が左右で色が違ったり、瞳彩がまるでターミネーターのように赤いレンズであったり。頭の側頭部からアンテナのようなものが生えている者もいれば、大きく開いたお腹周り、その引き締まった腹筋の一つが金属の蓋のようになっている者もある。

 アニーの視線は一瞬でそれらの情報を得て、それから美少女と言っても過言ではない、人間モドキのオッパイと何も身に着けていない下半身に引き寄せられる。

 

 ワーオ。ココはコスプレオッケーのヌーディストビーチかどこかか?


 髪色が金だったり銀だったり、緑だったり青だったりピンクだったり。そして体の一部が機械の人間モドキな美少女さんご一行。

 そんな彼女達が扉の向こう。コンクリート壁で出来た廊下にズラリと並んでいた。

 彼女たちの瞳がクリクリと驚いたように見開かれ、先頭の少女がワナワナと腕を持ち上げてアニーたちを指さす。


「ニ……に……ゲン?」


 まず、オトーウがクルリと180度ターンして逃げ出した。

 次いで、アニーがその後に続いて逃げ出す。


「――!? ――――☆△〇〇〇◇〇〇〇!?」

「――♨♂♂♂!! ―――♂***********!!」


 アニーの後方から、聞き取れない言語の叫び。そして、直管マフラーでも付けた自動車のような爆音が響いてきた。


「ぎゃああああああああああ! あああああああああ! あああああああああああ!」


 オトーウはバールを放り出して、全力疾走している。その後ろをアニーも全力疾走する。ちらりと後方を振り返れば、物凄い勢いで距離を詰めてくる機械仕掛けの美少女達が居た。


「うおおおおおお!? 足はっや!? これは逃げられんぞ!?」


 オトーウがその言葉を聞いたのか、突然方向を変え、腰高の草原の中へ飛び込んでいく。それに続いてアニーもその中へ飛び込もうとするが、一歩遅かった。

 ぐいっと、襟首をつかまれ、持ち上げられる。大人の体重が宙に浮き、いとも簡単に足が地から離れる。


 まじか! 俺70キロ以上あるんだけど! 片手で持ち上げるかよ!


 アニーは足をバタつかせるが、逃げ出すことは無理そうであった。


「オトーウ! 逃げきれー! 俺は大丈夫だから!」


 聞こえたかどうかは分からないが、そう叫び、アニーは自分を取り囲む機械娘達を眺める。誰もかれもが、ジロジロと不思議な物を見るような目でアニーを見つめてきた。


「えっと、は、ハロー? 言葉、ツウジマスカー? お話、デキマスカー?」


 アニーは身振り手振りでこの未知の機械娘達とコミュニケーションを取ろうとする。しかし、彼女達は首を傾げたり、お互いに目配せするだけで、何もしゃべりはしない。そのうち、一人がにまぁ、と笑みを浮かべた。

 その笑みを見た別の機械娘も、なるほど! と言った顔を浮かべると同時に、同じように口元を引きつらせて笑う。

 まるで、獰猛な肉食獣のような表情に、アニーの背筋が強張った。


「えっと、お、お話しましょ? ね?」


 機械娘の一人が、アニーの服に手を掛け、それをビリビリと引き裂いていく。


「ああああ!? 俺の喪服が! 新調したばかりなのに!」


 カッターシャツも破かれ、ズボンのベルトをブチリ、と引きちぎられる。そしてズボンも、下着も、全てをひっぺ替えされ、全裸に剥かれたアニー。


 まじか。まさかの食人種ですかい? 全裸に剥いて美味しく頂かれちゃう系?


 右腕も、左腕も、機械娘に拘束された。その柔らかくて大きなオッパイに挟まれ、ちょっと幸せを感じつつも、八重歯を覗かせて微笑みながら迫ってくる美少女に、アニーは恐怖を感じた。


「ま、ちょっと、えっ! お願いまってっ! あっうぇ!? あ!?」


 アニーは必至に抵抗した。だが、機械娘たちの力は大の男の本気の力をもってしても抗えなかった。

 

「あああああああああああああああ」


 アニーの悲鳴が木霊する。

 アニーはそのまま、複数の機械娘に、野外で喰われたのだった。



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