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プロローグ

 子供の頃から他の人には見えないものが見えていた。

 一般に幽霊と言われているものや妖怪、精霊と呼ばれる空想上のものなど、本当に様々だ。

 しかし、僕はそれが普通だと思っていたし、特に困ったと思ったことはなかった。

 強いて言えば、家族以外にも幽霊などが住み着いていたため、家の中が少し窮屈に感じたことぐらいだろう。


 どういうわけか話は通じたし、気の合う奴もいれば気の合わない奴もいた。だがそれは人間も同じだ。だから僕は素の自分で接するようにしている。人間だから、幽霊だから、精霊だからといって態度を変えるのもどうかと思ったためだ。


 とはいえ、他の人の目に見えないものと会話した時の周りの反応はどうか。

 それは誰だって想像がつくだろう。

 両親や姉からは心配され、クラスメイトからは変な目で見られた。

 馬鹿にする奴も少なくはなかったか。


 そのため、一時期は普通の人間になろうと思った。

 だが、友達になった奴らを無視するというのは非常に心の痛いことだった。

 そんな悩みを抱えていた頃だ。あの人に出会ったのは。


 人生を変える出会いといっても過言ではない。

 あの人のおかげで、今の自分がいる。

 今でもそう思っている。

 そんな彼女と出会うのは一体いつぶりになるだろうか。


「もう間も無く〇〇空港に着陸致しますーー」


 帰ってくるのはいつぶりだろう。

 僕の故郷、日本に……。





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