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小さな王国  作者: 猫とサカナ
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0:プロローグ

 これは、遥か昔のこと。


 まだ、神々が人間の前に姿を現していた時代の話。




 世界はたった一つしかなかったけど、海の神やら、山の神やら――そこにはたくさんの神様がいた。


 神は人間を愛していたし、人間は神を崇めていた。つまり、世界が「まだ」平和だった時代だ。




 ある日、小さな神が生まれた。小さな――「憎しみの神」。




 小さな「憎しみの神」は、人間の憎しみを喰って、大きな「憎しみの神」になった。そして、いつしか世界で一番大きく強い神様になって――世界を滅ぼした。





































 じゃあ、この世界はなんだって?


 この世界は、神々が人間のために作ってくれた新しい世界。


 神々は人間の前から姿を消し、残された人間が一生懸命築き上げた、小さな王国だ。




 その昔話、というか言い伝えの時代から数千年、おかげ様で俺は人間として人生を全うしている。


 都会から遠く離れた田舎町・スギノキ村に住んで5年。機械技師の仕事をしながら、ささやかながら平穏な暮らしを送っている。




「オイ!西の山で目撃されたってよ!」


「しかも、結構な大物って噂だ」




(ったく、今日はのんびりする予定だったんだぞ……)




「西の山のどこだ!俺が一番に捕まえてやるっての」




 俺はこの村で、ささやかながら平穏な暮らしを送っている

 ――魔物狩りを除いて。


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