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エストロノア王国は、広大な土地に恵まれ多くの民達が暮らしていた。
ここコーエン騎士爵が治める四村と、一町もその例から漏れない。
件の誕生から、半年が経過し領内を挙げて出生の祝い準備に大忙しがしだ。
この世界は医療レベルは、生後半年の幼児死亡率が5割を超える。
そのため生後半年を迎えた子供は、翌月1日に神からの祝福を受けし子とし教会での福音を授ける儀式を受けるのが慣習となっている。
しかし今回の祝福の儀は通常と違っていた。聖女の神託もあり。親達が血気盛んな状態だ。
コーエン家は1日遅れの9月16日生まれの通常運転だ。ここコーエン領人口500人程度の小領では9月生まれはの子は3人、この程度の小領では9月15日生まれの子は無く領内全てを見渡しても、通常運転。王国内でも9月15日生まれは56人しか存在しない。