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現代恋愛

黒の招き猫。

作者: 宮里蒔灯

1000文字以内で甘々のお話が書けるかチャレンジ!

「これ、この前くれたキーホルダーのお礼。猫、好きよね?」


「ありがとうございます。黒い招き猫、ですか?」


「ええ、小さくて会社のデスクに置いていても邪魔にならないサイズでしょ?黒は魔除け、左手をあげてるのは良縁を呼び込むって意味があるらしいわ。今以上に契約が取れるといいわね、若手No.1営業くん」


「はあ」


「何よ、気のない返事ね。それにしても、旅行のお土産とか、好きな歌手のライブグッズとか、仕事のフォローのお礼だって何かとくれて嬉しいけど、いいのよ?私たち総務部は社員のお世話が仕事なんだもの」


「…何で今回、この招き猫なんですか?いつもはお返しにくれるのって、お菓子とか飲み物とか、消えものなのに。先輩って、形に残るものを贈らないって他の人から聞きました。相手の元に自分の想いがずっと残るのが迷惑になるんじゃないかって考えてしまうって」


「それは…」


「その話を聞いて、俺は、先輩にわかってほしくて、あえて形に残るものをあげてました。いつも笑顔で明るくて、誰にでも分け隔てなく接して、からかいがいがある先輩に、惚れています。この招き猫をもらっただけで、死ぬほど嬉しくて、先輩の気持ちを深読みするくらいです。今、世界が引っくり返るくらい先輩への愛が溢れてます」


「…淡々と大袈裟なこと言うんだから。私も、自分のペースを保ちながら周りへの気遣いができて、少し意地悪だけど優しい年下のあなたが、いつからか好きになって…って、ちょっと待って、からかいがいがあるってどういうこと…きゃっ!」


「ふふ、そういうところですよ。あーすごい幸せ。俺の腕の中に先輩がいる」


「ま、まだ会社なのに、誰かに見つかったら…」


「俺は意地悪ですからね。離してあげません」


「もうっ!」


「早速招き猫効果かな。こんな良縁を運んでくれるなんて。大事にします。招き猫も、もちろん先輩のことも」

甘、かった、かな?

糖度高めって難しい!

身悶えするほど甘い話を書きたい!

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