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夢物語の終わり〜王子様になりたがった少女〜
閲覧ありがとうございます!
…こうして、お姫さまは王子さまと結婚し、幸せに暮らしましたとさ。おしまい。
おーじさまかっこいいー!
えぇ、そうね。きっと、朱音にもいつか王子様が…
ううん! あかね、おーじさまになる!
…え?
あかねはおーじさまになって、おひめさまとけっこんするの!
…あ、朱音? あなたは、王子様じゃなくて、お姫様になるのよ? 朱音は女の子でしょ? 女の子は、王子様にはなれないの。わかる?
違うもん! 女の子だけど、おーじさまになれるもん!
…あまりに私がしつこかったせいか、それとも世間の目を気にした教育的な意味だったのかはわからない。けれどとにかく、その日、私は初めて母に平手打ちされた。
あのときから、私は誰か大切な人を見つけて、その人の王子様になると決めた。
私の大切なお姫様は、私が小学四年生だった時に現れることになる。
どうも、壊れ始めたラジオです。
これは、以前『スーパーヒロインNOVEL大戦』に登場したグロリアス・リリー「ラグナ」の物語です。
どうぞよろしくお願いします。
それでは。