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アラサーの1日

「自分と違う人間になりたい」


自分の人生に嫌気がさしてきたら、誰だって思う願いだ。


ごくごく平凡でありきたりな人生よりも、華やかな生活を送れる人生のほうがいいし、刺激のない毎日を変えたいと思うのは普通のことだろう?


アラサーになる人間の考えることではないのだろうが、仕事をして飯を食って寝るだけの、目の前のつまらない日々から逃れたくて仕方なかった。


そんなある日、古本屋で気まぐれに買った呪いの本で、冗談交じりに願い事をした。


「もしも、違う人間になれるのならーーー女子高生になりたい」とーーーーー




♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪



「いい加減にしろよ!」


ドスの効いた男の声が社内を静ませた。

さっきまで談笑しながら仕事をしていた社員達は、皆視線をこちらの方に向ける。

その目の色は、またかよ、いい加減にしてくれ、うんざりだーーー様々な思いがこちらの方に向けられていた。



「テメェこの仕事何年やってるんだ!こんな簡単な事務処理一つできないでどーすんだ!新人のほうがまだしっかりやれてるぞ!」


「で、ですが営業の方はどなたも“テキトーに処理しといて”と申されるばかりで…」


「バカヤロー!それをしっかり呼びかけるのがお前の仕事だろうが!」


上司である男は机をバンバン叩きながら吼える。


「ブラック企業、ブラックバイト。残業時間をきっちり計算して、それを支給しなければ一発でブラック認定の時代だ!いくら営業が残業代いらないと言っても、法律で決められている以上、きっちり締めて支給しないといけねーんだよ!!!この会社が訴えられて、倒産なんてことになったらどうする!!!!お前は責任が取れるのか!!!!」


「も、申し訳有りません…!」


「謝って済む問題じゃねーんだよ!もういい、他の奴にやらせるからお前は不要書類の整理でもしとけ!」

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