出会い
出会いは帰り道。
気がついたら君は私の少し前を歩いていて
夕焼けでオレンジ色に染まったその背中に
なぜか私の胸は"ドキドキ"と鳴っていた。
◆◇◆
「今日も居る……」
いつもの帰り道。特に気にして居なかったけど、最近私と同じ方向の男の子が居ることに気がついた。
背は私よりも少し高い位で、茶色みがかった黒髪がいつも少しだけ濡れているように見える。運動部なのか、毎日スクールバッグと一緒にスポーツバッグを右肩から斜めに掛けていた。
「髪が濡れているのは汗かな。すごく動くんだろうな……何部なんだろう。坊主じゃないから野球じゃないよね。泥も付いてないし、室内競技かな」
そんな風に名も知らない彼の事を考えながら帰るのが日課となってた。
聞きたい事は沢山あった。何年生で、どこのクラスで、部活は何をやっていて。どこに住んでるとか、いつもこの道なんだね、とかとかとか………。考えるだけで胸が熱くなって、早く君と話してみたくて。
なんだか最近の私は変だ。
そして今日も君の背中を見ながら思うの。
君の声はどんなんなのかなって……。
読んでくださりありがとうございます!
別の所で別の話を連載中のため更新はのんびりとなっしまいますが、気長に待って読んで貰えたら良いなと思ってます
青春の甘酸っぱさが伝わるような、きゅんとする恋愛物語にしたいと思っています
これからよろしくお願いします!