第零話:シーン3
GM「今度は、登場プレイヤーはアリアとローイン」
ローイン「出番ですか」
アリア「俺は連続だな」
GM「まぁ、そう言う時もあるよね」
アリアが、護衛の一人に連れられて城に添うようにして建つ白亜の塔の前までやってくると、そこにはこの国の魔法師、ローイン・セイシャの姿があった。
護衛は、ローインの姿を見つけると、「ローイン様!」と言って近くに寄っていく。
「今、鍵を開けます」と言って、頑丈そうな塔の扉にかけられた鍵を開けている。
アリア「お久しぶりです、ローイン様」
ローイン「いいですよ、ここでは敬語は無しにしましょう」
アリア「助かります。でも、俺のこれは職業病のようなものなので気にしないでください」
GM「じゃあ、そんな二人を見て、護衛はローインにアリアのことを知っているのか、みたいなことを敬語で聞くよ」
クーヴィア「説明雑っ!」
GM「い、いいんだい!」
ローイン「はい、アリアとは同じ村の出身でして」
GM「じゃあ護衛は、「それは失礼しました!」と一礼してから、とびらを開けて、中に入れてくれるよ」
アリア「……GM」
GM「はい?」
アリア「立場的にも、俺が一番後ろだよな」
GM「んー、そうだね。一番前は、護衛がいるだろうし」
アリア「そして扉は頑丈そうだと」
GM「う、うん(何する気だろう)」
アリア「一番上って、どれくらいの高さなんだ?塔だから、螺旋状の階段だよな」
GM「う、うん……」
アリア「それだけ分かればいいんだ」
GM「お、おう(よかった何もなかった)。……特に何事もなく、塔の一番上についた護衛は、これまた頑丈そうな扉のいくつかある南京錠を外していく」
護衛「さ、こちらです」
GM「扉が開かれて、中を覗くと中には一人の少女がいた」