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掌編小説

彼と我(ヒトガ)

作者: 斎藤康介

 例えば世界が善い人ばかりなら僕は悪人になっていただろう。

 もし世界が悪い人ばかりなら僕は善人になっていたに違いない。

 だが実際はぐちゃぐちゃとしていたから、僕は心底どうでもいい人間になっていた。


 そして軽い自己不信状態の中で事実を知った。

 人の死を喜ぶ、そんな人間が実際にこの世の中には存在するのだ。これまで考えなかった訳ではない。だが僕が抱く人間像のなかの人間はヒト(・・)を敬慕していた。

 でもそれが―悲しいことであるが―僕の淡い幻想と同時に願望だということに気付かされた。

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