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噂も度が過ぎると笑えない

 さてと、どうするもんかね。

 そんなことを考えながら、あたしは学校への通学路を歩いていた。


 昨日の水無瀬と美智子さんの件ももちろんそうだけど、今は何よりもすっごく怪しいまま宮谷君を置いていってしまったことが最大の悩みである。....いやもう、ほんとどうしよう。

 あれが告白だとして(仮にね。仮に)、いくら美智子さんが乱入してきたとはいえ、あたしが聞こうとしなかったってことは結構明白だったんじゃないだろうか。いや、どう考えてもバレバレだったと考える方が良さそうだな。うん。

 ....それにしても、どうしてあんなタイミングで告白を(仮)しようと思ったのかは謎だ。

 .......あああああだめだ! こんなウジウジ考えても仕方がない! 少なくともあたしは宮谷君に対して変な態度で接することはしないから、宮谷君が何も言わない限りは平気だ! 多分! ってかお願い!


 うーんうーんと悩んでいると、ポンッと肩を叩かれて驚いて身を引いた。

 稔が笑いながら立っていた。



「稔! やめてよ! 超びっくりしたじゃん!」

「それが目的だもーん」

「...のやろう」

「ははっ。なーにらしくもなく考え込んじゃってんのよ?」

「...いやぁ、ちょっとね...」



 これは言ってしまった方がいいのかなぁ...。だって稔は、なんか、宮谷君があたしのことが好きだってことに気づいてたみたいだし。でも言ったら言ったで『ほらっ! やっぱりあたしが言った通りだったでしょ!?』とかすごい興奮状態で言われそう。

 ...容易に想像できる所があたしと稔の絆の固さを表してるよね。

 とにかく今の時点で稔には秘密にしておことうと思ったあたしは適当にはぐらかすと、それ以上深く追求しなかった稔と共に学校へと足を運んだ。


 ところで、水無瀬の話を知ってしまったからには、簡単に『猫かぶってることをバラすぞオラァ』とも出来なくなったわけで。いやまぁ、出来ることは出来るけど、猫をかぶってる理由を知ってしまうとなんだか.....こう、罪悪感に襲われるっていうか....。

 ....あたしってどこまでお人好し?






 いつものように学校のはじまる十分ほど前に教室に入ると、宮谷君が同じクラスじゃなくて良かったと思って息を息を吐いた。それはそれで最低な発言に聞こえるかもしれないけど、水無瀬の姉である美智子さんとあたしが知り合いだと知られてしまったからには、なんていうか、水無瀬とあたしの間に何かあるんじゃないかと疑うこともできるわけで。だってクラスメートの兄弟姉妹と知り合いって、余程そのクラスメートと仲が良くて、よく家に遊ぶに行くとか思われるわけでしょ? 少なくともあたしはそう思う。だからこそ美智子さんが水無瀬のお姉さんだって知られたくなかったわけで。

 ...宮谷君が誰にも言わなければいいんだけど。いやもうどうしよう。


 ノートを取り出している所で、ふと斜め前に気配を感じて僅かに視線をあげた。

 水無瀬が挨拶をして来る女の子達に笑顔を振りまきながら席に腰を降ろしていた。そんな挨拶を返された女の子達は至極嬉しそうにしていた。んー、学校一のモテ男に笑顔で挨拶されちゃあ誰だって悩殺されるよねー。因みにこれは棒読み。

 ...しかし、まあ、いつ見ても完璧なほどの猫かぶりだね。俳優としての才能があるよ、あんた。もちろん美智子さんも。

 やれやれ、と溜息をついてノートを見ると、今日の時間割りを見て頬が引きつった。

 ....よりによって一時間目が物理かよ....。これは最早神様からのあたしへの罰としか思えないねー。水無瀬とあたしが付き合ってるっていう噂が絶えてるわけじゃないと思うから、相変わらず美里ちゃんとは微妙な関係だし、水無瀬との関係は若干復興したとしても(若干ね。若干)、今度は宮谷君と気まずくなりそうだし。いやなんないよ! 断じてなんないよ! ていうか絶対なりたくない!

 うわぁぁ...、という表情を浮かべていると、コンコンと音がして顔をあげた。水無瀬がこちらに足を伸ばしながらあたしの机に足を軽くぶつけていた。注意を引きつける行為だったのか、あたしが顔をあげるとすぐに足を引っ込んだ水無瀬にあたしが眉を寄せた。



「...何?」



 できるだけ声色に失礼さを出さないようにしたけど、あんまり上手に出来たわけではないらしく、水無瀬が一瞬素の憎たらしい笑いを浮かべそうになっていた。寸での所でそれを押しとどめてから口を開けたのだが、それに続くはずの声が出ない。ん? と首を傾げていると、水無瀬の視線が一瞬だけあたしの右側に流れた。

 つられてあたしも右を見ると、稔が必死に紙に何かを書き込んでいた。しかし稔が朝から勉強するわけはないから、つまりそれはあたしと水無瀬の会話を盗み聞きしているとバレない様にするためのごまかしということかしらね。



「稔?」



 呼びかけると、シュバッとものすごい速さでびっくりしたように顔をあげた。

 なんだよその速さ。こっちがびっくりするよ。



「え、は、何?」

「....何してるの?」

「....何が?」

「盗み聞きとはまた悪趣味だね」

「なーに言ってんのよ、彩那。私が盗み聞きなんてするわけないでしょ? 勉強してんのよ、勉強」

「........」



 こいつは間違っても女優の道にいかないようにしないといけないな。


 小さく息を吐いてから再び水無瀬を見上げると、先程の女の子達に向けていた悩殺スマイルを浮かべてあたし達の会話を聞いていたようだった。

 ....くっそかっこいいなお前は本当に。認めるのも癪だけど。



「また後でもいい? 水無瀬君」

「うん、別にそんなに大事な話じゃないからいいよ」



 訳:



『後にしてもいいよね、水無瀬』

『お前絶対聞けよ。すっげー大事な話だから聞かなかったら絞めるぞ?』



 ...ちょっと訳ミスったかな? まあいいや。大体あってると思うし。









 あたしは大きく息を吸ってから稔と一緒に理科室へ向かう。そんなあたしの様子に稔が眉を片方あげたけど、何も言う気はないあたしの気持ちを察してか、肩をすくめただけで特に質問攻めはしてこなかった。


 一時間目だから理科室は開いていなくて、仕方ないから明美先生が来るのを待つために物理の生徒達が談笑しながら教室の前に群がっていた。あたし達の物理のクラスは人数が二十五人くらいいるから、この狭いスペースで溜まるのは非常に窮屈だ。

 好きな人はいないと思うけど、あたしって狭い場所は大嫌いなんだよね。閉所恐怖症ってわけじゃなくて、人混みとかが苦手なだけ。


 仕方ないから壁に寄りかかると、斜め前に水無瀬が現れた。いや、現れたという表現がぴったりの登場の仕方だったよ今の。おかげでめっちゃびっくりしたんだけど。

 稔が友達の果鈴と話し始めたのをいいことに、水無瀬がくいっと顎をしゃくった。



「...お前、昨日うちに来たんだって?」



 少しだけ人混みから離れてから水無瀬が囁くようにそんなことを言うと、驚いて瞬きを何回か繰り返してしまった。いや、まさか素のまま話しかけて来るとは思わなかったし...。

 っていうかお前、知り合いが半径五メートルに入ったら優しい水無瀬愁也にスイッチオンするとか言ってなかったっけ? 今の所半径二メートルぐらいなんだけど。

 こくん、とあたしが小さく頷くと、そうか、と水無瀬が呟いた。



「何? なんか悪かった?」

「...いや、そうじゃねぇんだけど。なんか....」

「?」



 らしくもなく水無瀬が言葉を濁して、あたしは首を傾げた。

 なんだか迷ってる様に視線を彷徨わせてから、小さく息を吐いた。



「...うちの母親の話聞いたんだって?」

「...あぁ...えと、うん...」

「..........」



 い、いけなかったんだろうか?



「ごめん、聞かない方がよかった?」

「...いや、別にお前は俺のこと知ってるからいいんだけどさ、その...」

「...別に誰にも言わないよ?」

「それも分かってる」

「....じゃあ何よ」



 さっさと言わんかーい、的な視線を送り込むと、再び水無瀬が息を吐いた。



「...変な気を遣わないで欲しいんだよ」

「.......変な気...」



 とは一体どういう意味?



「...だからさ、なんか、母親のことを知る奴って、大抵俺と姉貴にすっげぇ気を遣うようになるんだよ。俺達は別にあいつが出て行ったことに対して悲しんでるわけじゃねぇから、そういうことをやられるとすっげぇ迷惑なんだよ」

「...そう、なんだ...」



 普通ならそうなるだろうな、と思う。家族の誰かが何も告げずに出て行ってしまったことがわかれば、誰だって気を遣う。もしもあたしの周りの友達にそんな子がいたら、あたしは必ず気を遣うだろうし...。

 正直言ってあたしも水無瀬と美智子さんに気を遣うところだったし。



「...姉貴が昨日言ってたんだけど、お前とはすごく仲がいいから変に気を遣ってほしくないらしいんだ。俺もそう思うし。だから...」

「......そりゃ、そこまで言われりゃ....」



 あたしが呟くと水無瀬が顔をあげた。安心しきった表情になったことに対してちょっと驚いたけど、その後に水無瀬が小さく笑ったのを見てまた驚いた。

 ...水無瀬が普通にあたしに笑いかけてくれたことって、あったっけ? いや、あの、憎たらしい笑顔とかは抜きにして。



「助かる、悪いな」

「う、うん」



「遅れてごめーん!!! 鍵持って来たよーー!!」



 動揺しまくりのあたしが頷くのと同時に明美先生の張り上げられた声が聞こえた。全員がその声がした方向に振り向くと、明美先生が全力疾走でドアの所まで走りよっていく。



「先生おそーい!」

「いつまで待たせるつもりだよ」

「もう五分以上待ってるんだけどー?」

「えーいうるさいぞ! 抜き打ちテストをやってほしくなければ黙って入りなさーい!」



 げぇ、先生の鬼! などと声が飛び交いながらみんなが教室の中へ流れ込んで行く。あたしも苦笑を浮かべて人の波に乗ろうとすると、ふと二人の人物がこちらを振り返っているのを見て、うっと息を詰まらせそうになった。

 振り返っていたのは美里ちゃんと、宮谷君だ。じっとこちらを見ていたけど、あたしのことを見てるわけではなかったらしい。二人の視線は静かにあたしの右後ろにいる水無瀬に注がれている。あくまでさりげなくだけど、振り返ってるのがあの二人だけだから、逆に目立つっていうか。

 少し目を丸めてあたしが水無瀬の方を振り返ると、



「...お前、また何か厄介ごとに俺を巻き込んだんじゃねぇだろうな」



 ボソッと聞こえるか聞こえないくらいかの声量で言われた。

 ええまあ、『また』という言い方は心外だけど、確かに巻き込んでます。












 他のクラスメート全員がこちらをチラチラと見るくらいに、あたし達の班の空気は重いものであったらしい。普段の明るいムードメーカーの宮谷君は殆ど喋らず、美里ちゃんもたったの一、二回あたしや水無瀬に質問をするだけだ。あたしと水無瀬もこの重い雰囲気が何から来るのか分かりきってることもあって、あまり話さなかったけど....。

 ...キツイ! キツイよこの空気!!

 特に今日は実験はなくて、ただ先生の言う事に耳を傾けながらノートをとるような形だから、ずっと四人で動かずこの班に座ってることとなる。ああぁあああぁぁぁもう逃げ出したい。本当に逃げ出したい。重すぎるよこれ....っ!!

 頭を抱えたまま机に突っ伏したくなったけど、それはそれで状況が悪化するような気もするからやめたほうがいいかも。

 心中大きな溜息をついてからふと視線をあげると、水無瀬がじっとこちらを見ていた。

 驚いて目を見開くと、何かを伝えたいのか、水無瀬の視線があたしの左側に座っている宮谷君に何回かいった。



『おい、何があったんだよ』



 と目で訴えられたあたし。

 ...え、なんて(目で)返せばいいわけ?



『何がよ』

『何がじゃねぇよ。お前と宮谷の間に何かあったんだろーが』

『嫌だなぁ水無瀬君。そんなことあるわけないでしょ』

『告白されたのか?』

『うるっせぇよその口縫い付けるぞ』

『そうか。ついに言われたのか』

『うるっせぇよついにってどういうことだよ』

『それでお前が断って気まずくなったんだな』

『うるっせぇよ断ってねぇよ』

『まあお互い宮谷の気持ちを知っちまったってところだろ』

『うるっせぇよ海に沈めるぞ』



 とまあこんな感じに目での会話を繰り返している所で、明美先生が声を張り上げた。



「はい。そこで目で会話してるトップツー! 頭がいいからって私の授業から逃げられると思わないでよね! 二人とも黒板にあるこの問題を解いてもらうわよ!」



 グルンッと一斉にあたしと水無瀬が全員の注目の的になった。あたしと水無瀬の後ろにいる美里ちゃんと宮谷君も顔をあげてあたし達を見た。

 ...せんせぇぇ....っ!!! 目で会話してるとか教室中に言うなよ...っ!! ただでさえ変な噂が出回ってるんだからさぁ...っ!

 席から立ち上がりながら素早く水無瀬を一睨みすると、注意してないと分からないくらいの動作で肩をすくめた。

 後で絶対殺してやるこいつ。


 黒板に書いてある復習のための質問は重力についての問題が一つと速度についての問題が一つ。お互い見合わせてからあたしがチョークを手に取った。水無瀬も同じようにチョークを手にもつと、あたしに向かって猫かぶり水無瀬君の笑顔を浮かべて来た。



「有賀さんの好きな方を選んで良いよ」

「それはどーもありがとうございますー」



 学年一位の余裕を見せつけやがって! あたしだってどっちも解けるんだよバカやろう!!

 と叫びたい気持ちを押し殺して、あたしの前にあった速度の質問にチョークを走らせて行く。目の端で水無瀬がふっと笑ったのを捉えてから、あいつも自分の前にあった重力の質問に取りかかった。

 あたし達が解いて行っている間に先生が生徒の質問に答えて行く。話し声が増えたのをいいことにすぐに教室中の人達が話し合いをはじめた。耳をすますと勉強とは関係のない会話をしている生徒の話し声が聞こえる。



「...あの二人ってやっぱり付き合ってんの?」

「違うと思うよ。美里も否定してたし」

「でもあいつって水無瀬のことが好きだから否定しただけなんじゃねぇの?」

「確かにそれもあるわよね...」

「ところで目での会話ってなんなのよ」

「そのまんまだろ?」

「何よそのまんまって」

「つまり見つめ合って会話してたってことよ」

「じゃあやっぱ付き合ってんのか?」

「そういうことかなぁ...」



 ボキッと、チョークの先が少しだけ折れた。

 隣にいる水無瀬がチラッとあたしを見たと思うと、今の会話を繰り広げていた班に視線をやった。それからふんっ、と鼻を鳴らしたからあたしが睨みつけたけど、水無瀬はそのまま顎をしゃくった。



「...こっちの班の方が酷いこと言ってるぞ」



 ボソッと呟かれて今度はもう一つの班の方に注意を向けた。



「あいつらってもう、あれか? やっちまったのか?」

「まさか! 付き合って間もないって聞いたけど?」

「俺は二人が水無瀬の家にいるのを見たっていう噂を聞いたけど」

「げぇ、マジかよ?」

「あたしは逆に彩那の家に水無瀬君がいるのを目撃した、っていう話聞いた事あるよ?」

「それってやっぱり有賀が率先してんのか?」

「まあ、あの水無瀬君が自分から言うとは到底思えないけど...」

「だよなぁ...」

「げぇ、有賀恐るべし」



 今度こそボキッとチョークが半分に折れた。ギョッとして水無瀬がこちらを見たけど、あたしは出た答えを黒板に殴り書きすると拳を握りしめて一気にその班に向かおうとした。

 ダンッ、と勢い良くチョークを置く音に噂していた班がこちらを見た。それからあたしがものすごい形相なのを見て瞬時に顔を恐怖に染める。ギリッと歯ぎしりをしてから一歩踏み出した所で、



「有賀っ!」



 ガッ、と右の二の腕を掴まれたと思うと、名を呼ばれながら引っぱり返された。

 


「何、っ!」



 言いながら腕を振り払おうとしたけど、水無瀬が眉を寄せたままあたしを見て腕を離そうとはしてくれない。騒ぎを見たみんなが徐々にあたし達に注目してくるのを見て、水無瀬が声を最低限に潜めた。



「てめぇが殴り掛かってどうする...っ!」

「あんたねぇっ! あんなこと言われて我慢してられるわけ!?」



 対照的にあたしが大声で叫ぶと、今度は先生がこちらを見た。驚いて目を見開いてる。



「あ、有賀さん?」



 殺す勢いであたしが噂してた班を睨みつけるけど、水無瀬が一向に腕を離してくれない。あたしが大声で叫んだにも関わらず、水無瀬は尚も声を潜めて言う。



「殴り掛かったら肯定してるのと同じようなもんだ...っ! 我慢しろ...っ!」

「あんたは我慢できるかもしれないけどねぇ!! あたしはあんなことを言われて聞かない振りをすることなんて出来ないのよ!! 離して!」

「離さない! 落ち着け!」



 水無瀬までもが声を荒げると、先生が慌ててあたし達の間に割って入って来る。



「ちょ、ちょ、ちょっと! 二人とも落ち着いて!! 何があったのよ! 有賀さん!」



 先生もあたしの腕を押さえ込んで動きを封じようとすると、さすがに先生を振り払おうことは出来ずにあたしは歯ぎしりをした。動きを止めたあたしに水無瀬が腕を離すと、明美先生が眉を寄せながら心配そうにあたし達を交互に見た。



「どうしちゃったのよ、二人ともっ」

「なんでもないです」



 必要以上に強く言い放つと、あたしは怒りを充分ににじみだしたまま席に戻るために振り向いた。その動作に明美先生も腕を離してくれて、水無瀬が小さく息を吐いた。



「すみません、先生。あそこの班が有賀さんに対して失礼な発言してたから、有賀さんが怒っちゃって」



 水無瀬が言うと、先生がまあ! と言ってから腰に手を当てて指された班を見た。ビクッとその班員四人が肩を震わしたけど、それが明美先生から怒られることに対してではなく、水無瀬が四人を睨みつけていたからなんだと気づいていたのは、きっとあたしだけだった。











 何気に明美先生が一番悪かったりする。




 ここまで読んでくれてありがとうございます。


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