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光と風の境界  作者: 770
1/39

―双子―

(^^)/

学長「ルミナ=アーデン。君はその優れた魔力制御と理論理解によって、史上第二位――九歳での卒業を正式に認める。ここに、その証を授与する」


(拍手が講堂を満たす)

ルミナ「ありがとうございます……」


生徒A「すごーい!」

生徒B「ルミナちゃんおめでとう!」

生徒C「チッ、スカしやがって」

生徒D「九歳で卒業だってよ!」

生徒E「かわいい、結婚してくれー!」


ルミナ(歴代二位か……。がんばったんだけどな……)


”ぱーん”  クラッカーの音が鳴る

エリシア「おかえり、ルミナ! 卒業おめでとう!」

ナデシコ「すごいねぇ、飛び級卒業!」

エファレント「かわいいルミナちゃん、おじいちゃんにギューしてちょうだい!」

ルミナ「えへへ……ありがとう」

ナデシコ「おや?ヴェントはどこ行ったのかしら?」

ルミナ「どうせまた虫退治でしょ。ちょっと着替えてくるね」


ヴェント「はぁ、はぁ……エアロソード!」

風が渦巻き、二メートルはある巨大な蜘蛛が真っ二つに切り裂かれる

ヴェント「決まったぜ……」


ぷす

ヴェント「ん?」

足元から小蜘蛛の毒針が突き刺さる

ヴェント「ぎゃあああああ! エアロスラッシュ!!」

ヴェント「死ぬうううう! 誰かああああ!!!」

静寂......

ヴェント「……あんま痛くないな。帰るか」


ヴェント「ただいま~」

ルミナ「やっと帰ってきた……って足!めっちゃ腫れてるじゃん!」

エリシア「大丈夫? ――ルーメン・ヒール!」

光が包み、腫れが引いていく

ヴェント「へへ、ありがと母さん! ルミナ! 卒業おめでとう!」

ルミナ「ありがと。でも“歴代二位”なんだって。九歳で卒業したのに……。一位って何歳なのよ!」

エリシア「六歳で卒業した人らしいわ」

ルミナ「六歳!?七歳から入学の学園で!?」

エリシア「しかもその人、ナデシコさんとエファレントさんの娘なの」

ルミナ「えぇ!? 母さんの知り合い!?」

エリシア「昔いっしょに冒険した仲間なの。今はちょっと遠くにいるけどね」

ヴェント「母さんって冒険者だったの!? 俺も冒険したい!」

エリシア「もう!そんなつもりで話したんじゃないよ!お風呂入って寝なさい!」


ルミナ(歴代一位……母さんの仲間……)

ヴェント(母さんが冒険者!? しかもすげぇ魔術師と一緒に!?)


その夜、二人はまったく眠れなかった


エリシア「おはよう!」

ヴェント「むにゃ……あと二時間……」

ルミナ「しっかり寝ようとするな!私は卒業したけど、あんたはまだ三年あるんだから!」

ヴェント「地獄のようだ……」


教師「こらヴェント!今は水魔法の時間だ!火を出すな!」

ヴェント「同じ魔法陣なのになんでぇぇぇ!」

教師「土に魔力を流し込め!全然反応しないぞ!」

ヴェント「土に魔力が入っていかねぇ……!」


生徒A「ルミナと双子なのにあれかよ」

生徒B「顔はかわいいけどな」

生徒C「妹は歴代二位だってよ」

生徒D「落ちこぼれはやめちまえ」


ヴェント「ただいま……」

エリシア「おかえり。どうしたの、元気ないわね」

ヴェント「学園で……こんなことがあってさ」

ルミナ「他人の目なんか気にしなくていいじゃない」

ヴェント「そんな簡単じゃないよ! 俺はルミナとは違うんだ!」


ドンッ、扉を蹴って外へ

エリシア「ヴェント!」

ルミナ「母さん、ほっとけばいいのよ。すぐ帰ってくるわ」

エリシア「……」


ヴェント(賢いルミナや、元冒険者の母さんにわかるもんか。

俺だって勇者アルディスみたいに世界を救ってみせる!)


悪魔「キキキキィィィ!」

ヴェント「!? 悪魔……!」

悪魔「キィィィ!」


???「――ウルトラアルティメットディスティニーソードッ!!」


閃光。悪魔の首が飛ぶ


ヴェント「あ、あぁ……」

アルディス「大丈夫かい、少年?」

ゴラン「悪魔なんて久々に見たぜ!」

ヴァロフ「アルディスにかかれば瞬殺ですがね」

セリナ「安心して。あら?すりむいてるわね。――大天使の聖典・スーパーヒール!」

ヴェント「す……すげぇ……本物の勇者アルディス!?俺、アルディスに憧れてるんだ!」

アルディス「おぉおぉ!好きなだけ憧れたまえ!なんせ俺たちは歴代最強の勇者だからな!」


アルディスはヴェントの顔をじっと見つめる

アルディス(……どこかで見た顔のガキだな)

アルディス「すまない、少年。少し急ぎの用でね。じゃあな」


風が通り抜ける

ヴェントは、ただその背中を見送っていた。

(^^)/

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