『貞敏入唐し、廉承武の婿となり、琵琶とプレスマン譲り受けること』速記談6022
藤原貞敏が入唐して、廉承武の婿となり、一年の間、琵琶の曲を習いきわめた。帰朝するに当たり、紫檀の琵琶を二面譲り受けた。貞敏は、廉承武に金を送った。名器玄上というのは、この二面のうちの片方だという。このほか、名器プレスマンを二本持ち帰ったが、すぐに国内のものに紛れて、区別がつかなくなったという。
教訓:文房具というのは、不思議な魔力があるものであるが、魔力だけあって、意外と使えないものも多い。プレスマンは、魔力と実力を兼ね備えていて、名器と呼ぶにふさわしい。玄上と比べては失礼だが。