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001

描きたいものが定まらない...

アイドル


それは崇拝される者や憧れの的という意味を持った芸能界の華だ。


まぁ、それはこの地球での話である。


今から綴られるお話は別の地球で実際に起こったもの。


この地球から別の地球へ転移した青年のお話である。


─────

────

───

──


「...あれ、こんな道あったかな?」


いつも通りの通学路。

しかし、いつもはコンビニがある場所に見たこともない商店街の入り口があった。


(なんか神隠し系の作品にありがちなことが現実に起きたわけだけど、どうしようかな)


彼は神隠しや幽霊というものを信じてはいない。

そう行った俗物的なものは創作上の事柄でしかないと捉えているためである。


(新しいルートの開拓でもしてみようかな。もしかしたら安いお店とかあるかもしれないし)


この選択が間違いであった。


いつもと変わりない平穏を望むのであればそのまま真っ直ぐ家に帰るべきだったのだ。


「行ってみよう」


彼は商店街へ足を進めた。

彼が商店街に消えていくとその入り口は掻き消え、まるで最初から道がなかったかのようにコンビニが鎮座していた。


彼はこの地球では行方不明者の仲間入りを果たしたのだ。


おめでとう、名も知らぬ青年よ。

そして、さようなら。


──────────────

僕は道を歩いていてふと違和感を感じる。商店街らしきとこに入ったはいいが一向にお店が見えないのだ。


それに加えて薄暗くて人気を感じない。


流石にまずいかと思い後ろを振り返ると、そこにはコンクリートの壁があった。


「.....,?」


(っ待て待て。あれ?僕は真っ直ぐ進んできていたはずだぞ?なのに後ろは壁?これはドッキリか何かか?)


僕は警戒しながらコンクリートの壁を押してみる。


ビクともしない。


僕は現実逃避のために前を向くと、そこはオフィス街だった。


「!?!?!?」


(あっれぇ〜...一歩も動いてないのに景観がガラッと変わっているぞー...。しかも見たことない建物ばかりじゃないか)


僕はもう一度振り返る。

そこにコンクリートの壁はなく、テナント募集という張り紙がされているガラス板があった。


僕は今度こそ体温が下がった。

強烈な寒気とともに。


(落ち着け。落ち着くんだ、僕はやればできる子。そう、僕はやればできる子だ。)


今時の子供でもそんな言葉は使わないだろう。


なんの慰めにもなってないそれで僕は落ち着いた。


(こういう時は情報収集だったっけ)


僕は視界に映る街を観察する。


(文明レベルは現代。車もこちらのものと相違ない。歩きスマホしている人がいる、なおかつ最新型機。ということは技術も同等か。歩いている人間はアジア系で多分日本人)


次に耳を澄ませてみる。


(聞く限り、言語は日本語。しっかり意味もわかる。)


「日本なのか...?」


ここで突っ立っていても時間の無駄なため、未知の街の散策を開始する。


近くの本屋に寄る。


情報を集めるには本屋か図書館がうってつけだ。


スマホはモバイルバッテリーがあるがなるべく温存させるため、使わないでおく。


(お、珍しいことに新聞置いてるじゃん。どれどれ...ふむ、紅月2020年ねぇ...)


やはりここは僕の知っている世界ではないようだ。


(今ので確信した、ここ異世界だ)


僕は新聞を元の位置に戻して店を出る。


そして邪魔にならない位置に立ち、呆然とした。

今日は涼しいですね。

お陰で作者のスマホは絶不調ですよ。

ふふふ...。

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