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短編、詩集

どんなに辛くても生きてください。

作者: 有馬悠人

どうしても、これだけはいつも書いている少し緩めのエッセイではなくてこれ単体で投稿させてください。


コロナ禍で子供の自殺者数が増えてます。自分はコロナ禍で家にいる人が増えることで自殺者数が増えることは予想してました。それに伴ってそういった内容の小説の執筆も始めました。無名で、誰も知らないような自分がそれに伴った小説を書いたところでなんの力になれるのか疑問でしたが、自分の考えを発信して、少しでも自殺を踏みとどまってもらえることができればと願い書き始めました。もともと、自分も自殺を考えたことはありますし、行動にうつしかけました。今自分が生きているのはたった2つの言葉です。


子供の自殺は、さまざまな要因がありますが、その多くが子供を取り巻く環境です。親、学校、家、友達。特に児童となると幼稚園から小学校卒業までのことを言います。あまりにも若い。そんな子達がなんで自殺をしなければならなかったのか、なぜその選択を取らなきゃいけなかたのか。考えてもその答えは出ません。


最近よく、TVで自殺の相談局みたいなことを宣伝してますが、自分から言わせればそんなのほとんど意味なんてありません。知らない人に自殺を本気でしようとしている人間が相談するはずがない。というよりそんな余裕はない。だってこっちは片足をもうすでに崖の外に一歩踏み出した状態なんですから。子供なら尚更電話なんてできません。親との相談で解決できるとも思いません。その親が原因になてしまっていることもありますし、何より、自分もそうだったのですが親に心配かけたくないという感情が少なからずあるからです。結果それが自分を大きく追い詰める原因にはなってくるのですが。


自分は自殺の問題が出たときに、その人を咎めるようにしてます。日本では、自殺をした人に対してかわいそうと思う人が多いと思います。優しい国民性ですね。でも、その優しさは誰も助けませんよ。むしろ、増やす原因にもなりかねません。かわいそうと思ってもらえる、自殺をしたら誰かに自分のことを見つめてもらえるといった感情は自分を悪い方向に前進して聞かせてしまう材料でしかない。だからこそ、咎めなきゃいけない。かわいそうと思ったところで自殺者が減った試しがありません。


自殺は最も罪深い行動です。最もわがままな行動です。自分の死は他人事なんですよ。誰が死体を処理するのか、誰が友人の心のケアをするのか。全部人任せです。ましてや自殺は、なぜ、なんで、相談してくれれば、あの時自分がこうしていれば、といった、自分のことを大切に思ってくれていた人に疑問を残し、後悔を残して自分は死んで無関係。そんなわがままが許されるはずもありません。


自分の中で命の価値は、時間制限です。寿命という時間制限の中で何ができるか、何を後世に残せるのか、これが自分なりの人の生きる意味です。言葉を残すのか、ものを残すのか、知識を残すのか、人を残すのか。自殺はそれから逃げる行為になります。それも多くの人を悲しませて、苦しませて。許さないでください。でも、生きているのであれば何も言わずに寄り添ってください。返答がなくても話しかけてください。あなたが最後の一歩を踏みとどませる鎖になってください。


最後に自分をこの世に引き止まらせている母からの二つの言葉を紹介します。


「生きたくないなら、生きたくても生きられない人にその命をあげてよ。死ぬってことがどんなことなのか、どれだけ他の人が苦しむのか知らないからそんなことができるのよ。」


「傷つくこと、辛いこと、苦しいことがあった人はその分だけ人に優しくなれる。涙を流した分だけそれを拭える人になりなさい。」



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― 新着の感想 ―
[一言]  心の叫びのような作品ですね。  確かに優しくしても自殺しようとしている人を繋ぎ止める事は難しいです。  咎める、確かにその言葉の方が突き刺さってくれるかもしれませんね。  お母様の言葉、…
[一言] 初めて感想を書かせて頂きます。 来留美と申します。 自殺のことを色々書いておりますが私には自殺が良いのか悪いのか考えても答えは出ません。 有馬裕太 様のお母様のお言葉に涙がでました。 私…
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