アクアタイム
たくさんの魚が泳いでいる。
鱗がキラキラ光っている。
水草のグリーンが目に優しい。
水辺の風景が好きだから、
置いた水槽だ。
もともといた所かもしれない。
他にインテリアのようなものはない。
四角い平面の内側は、
暮らしというクネクネしたものが置かれ、
今年も時間を吸い取るようだ。
けれど、水槽だけには、
別の時間が生き残っていくのだろう。
元旦の朝、
僕はアクアリウムを眺めていた。
よく見ると、魚が二匹だけ、
群れから外れている。
時間を支配できないものかと思った。
これで、欲しがっているのは、
何年目かの、
デス、ラブ、タイム、、、
ノートになった。
……二匹は、水草の合間を、
仲良く泳いでいた。






