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「ヒューマンストーリー」 二話:感染

「あぁ、疲れた・・・。」

悠馬は夕飯の買出しを終え、自宅に着いた

携帯「ピリリリリリ」

「ん?なんだろう。」

「もしもし武?どうしたんだ?」

携帯「おい!悠馬ニュース見たか?」

「だからどうしたんだよ?」

携帯「何だまだ見てないのかよ。」

「う、うん。今帰ってきたところだからね。で、どうしたんだよ?」

携帯「食人鬼だよ。食人鬼。」

「しょ!?食人鬼」

携帯「あぁ、今日の夕方ごろ、みどり町の王子公園で出たらしいぞ。TVつけてみろ、今その話でもちきりだぞ?」

「剛さんが行ったあの通報か・・・」

携帯「ん?どうした?心当たりでもあるのか?」

「いや、なんでもない・・・殺人鬼か何かなの?」

携帯「それがまだ調査中らしいんだ・・・取り押さえようとした警官にも噛み付いてかなり凶悪らしいぜ。」

携帯「まさか日本でもこんな不気味で奇怪な事件が起こるとわなぁ・・・」

携帯「なんでも、犯人は警官の制止を振り切って逃走したらしいぜ。」

「そっか、早く捕まるといいね・・・」

携帯「悠馬お前住んでるところ現場近くだろ?今日は戸締りしっかりして寝ろよ!」

「うん、わかった。ありがとう、あ、携帯の電池もう少しで切れそうだからそろそろ切るね?」

携帯「おぉ、それじゃまた明日大学でな!」

「わかった、それじゃまた明日。」

悠馬は電話を切りTVの電源を入れチャンネルをニュースに切り替えた。

TV「犯人は、制止を施した警察官に噛み付き逃走を図ったとみられます。警視庁および王子警察署は、犯人の似顔絵を公開し、情報提供を求めています。視聴者の皆様は戸締りや外出を自粛するなどして各家庭で防犯対策を行ってください。」

「結構な大事になっているんだな・・・。」


------二時間前------


警察官A「あっ、あれかな?」

剛「あれですね。」


剛「王子3 現着 これより着手 以上 王子3」


無線「警視庁 了解」


警察官B「暴れんなって」

女「ガルルル、ウゥウウウ」

警察官C「うるせー!、イテ、イテテテ、腕をかむな!!!」

警察官A「あ、どうもご苦労様で。」

警察官B「あ、ちょっと手伝ってもらえませんか?噛み付いてくるので気をつけてください。」

警察官A「あ、分かりました。」

剛「あの、被害女性は。」

警察官C「ほら、あそこ。」

剛「うっ、何ですかあれは!?」

それを見た剛は、吐き気を催した。目の前には流血の跡が広がり、治療の際に使ったのか、使用済みの注射器などが散乱していた。

警察官C「被害者は、既に救急車で運ばれた。俺らが来たときには、既にあぁだった。ひどいもんだ中の臓器もズタズタだ。こいつ、あの女性を食ってたんだ。」

警察官A・剛「!?」

警察官A「とりあえず、こいつは俺らで抑えてるから剛は本部に連絡!」

剛「りょ、了解!!」


剛「王子3から 警視庁」


無線「王子3 どうぞ」


剛「518 障害事案の詳細にあっては 女性1名 王子公園 ここにて 血を流して倒れているところ 王子6にて発見 内1名 これが マル害となる なおマル被にあっては現在王子6にて 聴取中 マル精の可能性あり なお マル害にあっては意識は不明ながらも119緊急搬送された どうぞ」


無線「警視庁 了解 王子3にあっては 現場にてマル参の捜索など情報収集の継続を願いたい 以上 警視庁」


剛「王子3 了解」


警察官A「剛!被疑者逃走!制止したら俺らに噛み付いてきた、警察官Cが意識不明!応援と救急車要請して!!!」

血まみれになった先輩警察官Aの服がその惨劇を物語る。

剛「了解!!!。」


剛「王子3から 警視庁」


無線「王子3 どうぞ」


剛「518の障害事案の継続情報にあっては PM一名がマル被に噛み付かれ意識不明 なおマル被にあっては現場から逃走 王子6にあっては現在現場を刑事課に引き継ぎ マル被を捜索中 なおマル援車両と救急車を要請したい」


無線「警視庁了解」


無線「至急至急 警視庁から各局 警視庁から各局 王子管内 傷害容疑事件 発生につき現在時より 緊急配備を発令する 自ら隊 機捜隊 遊撃隊 においてはマル被捜索にあたるよう なお検索中の各局はマル被の 発見 停止 職質 に努めよ なお検索にあたる際は複数で対応に当たり受傷事故防止に努めよ 以上」

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