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「ヒューマンストーリー」 十四話:計画進行

「では、皆さん。準備は良いですか?」

上条「大丈夫です。」

谷口「・・・・・・」コクンッ

「それでは必ず移動は3人で固まって行うこと。何かあった場合は必ず全員に知らせること。これを守ってください。」

上条「分かりました。」

谷口「了解!」

「中田さん。俺たちが帰ってきたらドアを3回叩きます。それ以外は俺たちの誰かが戻ってきても絶対に開けないでください!」

中田「分かりました。」

「それでは行きます。」

そうして俺たちはポンプ車を取るためにドアの外へと繰り出していった。

感染者「うぅ・・・」

俺たちは物陰に隠れながら何とか感染者をやり過ごしていく。そうしてなんとか建物の1階に到達することができた。

「くそっ!感染者が通路を塞いで通れないな。」

上条「1人排除しましょうか?」

「あぁ、そうするしかないな。」

そう言って俺は感染者の首を掴み物陰へと連れ込み警棒で静かに無力化した。

「ふぅ。一体やったか。」

上条「えぇ、先へ進みましょう。」

そういって立ち上がろうとした瞬間後ろから一体の感染者が近付き上条さんの首に噛み付こうとした。俺は慌てて指を刺したが反応が遅すぎた。感染者が上条さんの首に噛み付こうとしたその瞬間、谷口さんが感染者の腕を掴み一本背負いをした。

「え?」

上条「あ、あれは逮捕術の一つでよく使われている・・・」

谷口さんは感染者を床に押さえ込んでいた。

谷口「手伝ってください。」

「あ、あの。」

谷口「早く!」

声は殺していたが必死さが良く伝わってきた。

「は、はい!」

谷口さんが床に押さえ込んだ感染者は警棒で静かに無力化した。

上条「あの、ありがとうございました。」

谷口「・・・・・・」

上条「あの、何で冷静にあんな対応できたんですか?やり方を知っていただけのようには到底思えませんでした。恐らく経験者の方ですよね。」

「え?」

上条「あなた一体何者なんですか?」

谷口「"元"海上保安官です。」

上条「やっぱり。」

「海上保安官・・・何でやめられたんですか?」

谷口「人を助けたかったから・・・」

「それなのに何で?」

谷口「僕は海上保安庁では第3管区の特別警備隊だったんです。」

「特別警備隊?」

上条「あの、少し聞いたことがあります。各管区に配備されている被疑者の制圧部隊です。確か原発の警備なんかもやってます。」

「へ、へぇ。何でやめられたんですか?」

谷口「海上保安庁って言ったって所詮は海の警察です。領海警備がほとんどで治安維持活動が主だったんで人命救助をやることなんてほとんどありませんよ。」

「そうだったんですか。」

谷口「消防に入って人命救助が出来ているあなたが羨ましいですよ。」

「・・・・・・」

谷口「まぁ、でも初めて人助けにこの逮捕術が役に立ちましたけど。」

「でも、その特別警備隊に居たってことはことは当然銃器や警棒なども・・・」

谷口「使えますね。」

上条「恐らく・・・私よりも扱い慣れていますよ。」

谷口「まぁ、訓練で使ってましたから。」

「実際の事件で撃ったことは?」

谷口「何度かありますよ。」

「今ここで、撃てと言われたら出来ますか?」

谷口「そうですね、辞めて結構経つんで腕は落ちてると思いますけど、多少距離があっても大抵は当てられると思います。」

「上条さん。どうしますか?」

上条「拳銃は最後の手段として私が携帯します。必要になったらお願いします。近接の戦闘にも慣れているようなので特殊警棒を預けます。」

谷口「分かりました。」

「谷口さん。」

谷口「はい?」

「ありがとうございます。」

谷口「いえ、お役に立てて何よりですよ。」

「作戦を練り直しましょう。先頭はこの中で恐らく一番、戦闘に慣れている谷口さんにお願いしても良いですか?」

谷口「分かりました。」

「僕が後ろで後衛につきます。上条さん真ん中で谷口さんのサポートをお願いします。」

上条「分かりました。」

「それでは行きましょう。」

俺たちは作戦を立て順調に先へと進んで行きスーパーの駐車場へと出た。

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