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私の推しはモブ文官  作者: 橘可憐


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反省です


「師匠、私食堂で全然まったくお金払ってないですけど、これって誰が出してくれてるんですかね。誰が出してくれているのか分からないとお礼の言いようがないんですけど」


「おまえは未成年だしな。国が出してるんだろうから礼はいらないんじゃないか」


「そうなんですか?」


「ああ、そうか。今はおふくろがおまえ達の後ろ盾になったから、もしかしたらおふくろが出しているのかも知れないな。その辺のところは俺も気にしてなかった。どうしても知りたいならアデスに聞けば分かるだろう」


「アデス様にですか。ちょっと聞きづらいです。第一なんて聞けばいいんですか」


「俺に聞いたように聞けばいいだろう」


そんなことができるならしてるっていうの。アデス様にお目にかかれる機会も少ないのに、その貴重な時間を楽しむのに精一杯なんですよ、私は。だから師匠と話すように気軽にはいかないっていうの。ホント分かってないよね師匠ったら。


「なんにしてもお礼がしたいです。どうしたらいいか知恵を貸してください」


「礼などいらんだろう。国の予算から出ているならおまえは十分役目を果たしているし、おふくろが出しているのなら不甲斐ない俺に変わって孫ができたようだと喜んで好きでやってることだ、尚更必要無い」


「孫ですか?」


「ああ、最近じゃ随分と若返って元気になったようにも思う。それに俺への小言も減った。だから俺もおまえ達には感謝してるんだ」


だから最近は週末に屋敷に帰るのをあまり嫌がらなくなったんですね。親子といえどやはり色々あるんですね。なんとなく察します。きっと早く孫の顔を見せろとかせっつかれていたんでしょうね。


「それって私って言うより殆どリオンの功績ですよね。じゃぁ私はリオンに感謝すべきってことですね」


「おまえ達は二人で一人だと言ってなかったか。多分リオンはそんなこと考えてもいないと思うぞ」


きっとそうだと思います。実際私も逆の立場ならそう思うだろうし。でもだからこそなんですよ。


「だからこそですよ師匠。大切な相手なら何でも許してくれるとか言わなくても分かるとかそんな風に甘えたらダメなんです。大事なことはちゃんと伝えないといつかすれ違っちゃいますからね」


「そ、そうか」


「そうですよ。だから師匠もヘザー様にいつまでも甘えてないでそろそろ覚悟を決めたらどうですか」


「俺が甘えてるって言うのか?」


「甘えてる自覚ないんですか。それって重症ですよ。いずれはなんて言ってないで早いところちゃんとした相手を見つけてヘザー様を安心させてあげてください。そして今度は師匠がヘザー様を見守り心配するくらいにならないと」


今世では私に親は居ないから尚更今になって思う。親っていつだって子供がいくつになっても小言ばかりで煩いけど、それって子供の幸せを願い心配してるからなんだって。


親の理想を押しつけられているようで面白くないって考えていたのは自分が子供だったからなんだって。

子供は今現在のことしか考える余裕がないけど、親はずっと先のことを考えてくれていたんだって。

もっとも親がいつまでも子供扱いするから子供もいつまでも子供なんだけどね。


「まったく…。おまえまで俺に結婚を急がせる気か」


「そうじゃありませんよ。多分ヘザー様は師匠がいつまでも一人なのを心配してるんです。将来老いてから一人は寂しいだろうと。だから師匠は一人じゃないって安心させてあげれば良いんですよ。将来末永く思い合える相手を見つけてね」


このゲームはカップリングに自由度があったからこの世界も多分その辺は寛容な筈。だから相手が女性じゃなきゃいけないって縛りはないと思うんだけど違うのかな?


「そんな相手が簡単に見つかれば誰も苦労しないだろう」


「師匠ってば、見つける気もないのに見つかる訳ないじゃないですか。もしかして運命の相手が向こうから探しに来てくれるとか、いつか現れてくれるとでも思ってるんですか。そんなの絶対にないですよ。こちらから探してますってもっとアピールしなくちゃ。なんならお手伝いします。運命の相手探してますって街中に張り紙でもしましょうか」


「おまえ俺を揶揄って楽しんでるな」


「ちょっとだけですよぉ~。ヘザー様へのお礼にはそれが一番じゃないかって思っちゃったんですってば、ごめんなさいぃぃ~」


まさか師匠が頭をグリグリしてくるなんて思ってもいなかった。マジで痛かった。暴力反対!


「師匠もこんなコミュニケーションができる人だったんですね。ちょっと安心しました。もしかしたら女性に触れることもできないのかと心配してました」


「おまえのどこが女性だと言うんだ。女性というのはもっと慎ましやかで清楚なんだよ」


「へぇ~、師匠ってそういう女性がタイプなんですね。良く分かりました。だからオリヴィア様が来ると大人しくなってしまうんですね」


「おまえなぁ、もう勘弁してやらん」


「痛たたたたたっ。痛いですってばぁ~。マジでごめんなさいぃ~~」


人間図星を指されると腹を立てるって本当だったんですね。よぉぉ~く分かりました。以後反省します。



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