§t積徳寺§(セキトクジ)
京御三家の一つ、土御門家は祓師育成機関を要しているの。
かく言う私、瑞智 紗貴も、小学校2年生の2学期から小学校を卒業するまでは、預けられていた機関よ。
祓師育成機関と言えば、仰々しいんだけどね、実際は京都のとある寂れた山奥寺なの。
地図にすら載っていないんだから、驚きよね。それが、“積徳寺”なの。
え?寮??そんな気の利いた施設、あるわけないじゃない。
朝は5時半に起床し、座禅を組み、経を唱えてから学校に行って。
学校が終わったら真っすぐ帰ってからすぐに鍛錬。
午後6時から夕飯を食べて、7時から宿題をして、終わった人から順次お風呂。
で、みんなで昼間鍛錬した道場に布団を並べて寝る。完全消灯は午後9時。
……っていう、中々のハードスケジュールなの。
そして、この寺には東西問わずに祓師の卵が預けられるの。私みたいに、純粋な修行を主旨とする人は少ないのよ?祓師となる者との顔を繋ぐ事を目的に訪れる人が多いの。つまり、本来なら顔を合わせる事のない祓師が、繋がる事が可能となるってことね。
寺の中は治外法権となっているのだけど、一度寺を出た後はその地にある不文律に則らなければならないの。だから、私と“彼”も本来ならばこうして“祓師”として話すことは禁じられているんだけど。
みんな、色んな方法を使って意見交換しているんだって。
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