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§怨気§(オンキ)
妖と称されるもの達が死ぬ際に放つ気。生きている者達にとっては毒に等しい。怨気を浴びてしまうと死に至る事もある。
とまあ…小難しく言えば、こんな感じね。
でも、結局のところは
火事場の馬鹿力
みたいな感じ?
由貴「一気に緊張感なくなったなぁ」
あらでも馬鹿にしちゃいけないわよ?
由貴「そうだよなっ!腐っても“馬鹿力”なんだから!」
………うん。
何でいきなり
“腐っても鯛”
みたいな言い回しで喩えたのか、さっぱり意味が判らないんだけどね?
とりあえず、侮っちゃダメなのはホント。
おじいちゃんが前線から引く事になった原因も、怨気を直接浴びたからだし……
そう考えたら、操鬼の怨気をまともに喰らったのに、一日寝込む程度のダメージで済んだ翠琉ちゃんは運が良かったって事になるわね
(※本編 序章を参照)
相対した妖が強ければ強い程、その怨気も大きいわ。
強い力を持つ妖だったら、その怨気自体が一つの呪詛になってるの。
倒すまで、どんな呪詛か判らないのが難点ね……
END