お前だけは絶対にゆるさねぇ!
な、なんと日間ローファン一位になりました!
皆さんの応援のおかげです。
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注意!!!
この話は、苦手な方もいらっしゃいます。
しかし話を変えることはできないため、もし性的な事件などに拒否感のある方はここでブラウザバックをしていただいて、ブクマを外していただいてこの小説をお忘れください。
それでも、まだ読んでくださる方は、最悪あとがきにすべて概要だけ記載しておきますので、そちらを
ご覧ください。
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今日の19時ごろに、XX公園のベンチにこい。
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佐藤からいつぶりかの連絡がきた。
一応同じギルドだし、同じクラスだったので、連絡先ぐらいは交換している。
何度消そうかとおもったことか、消したところであっちからは連絡できてしまうが。
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いかない
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僕は拒否する。
ろくなことにならないだろうから。
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別にいいけど、後悔するぜ。
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(なんだってんだよ)
それでもその一文に、妙な胸騒ぎを感じて向かうことにした。
今の僕なら多分大丈夫。
いい機会だ、今日何かされたら僕は佐藤を殴ってやろう。
そう決意して、剣也はメッセージに従うことにした。
なぜあの時気づかなかったんだろう。
その胸騒ぎの正体に。
…
「こんにちは~奈々ちゃーん」
佐藤は、仮初の笑顔を浮かべて奈々に近づく。
今は放課後、下校時間。
「どちら様ですか?」
奈々は、いきなり話しかけられ自分に向けられた悪意に気づかない。
ただ可愛いくて、何も知らない少女には、ただ笑顔を浮かべて近づいてきた同じ高校の先輩にしか見えなかった。
実は焼肉のときあっていたのだが、同じ人物とは思えないほどの笑顔で気づかない。
笑顔でなくても一瞬見ただけだったので気づかなかったのだが。
(よし、俺のことはあいつから聞いてないな)
剣也はギルドを辞めた理由や、佐藤にいじめを受けていることを奈々には言っていない。
誰が好き好んで辛く恥ずかしい思い出を妹に語るんだろうか。
剣也は佐藤のことを隠していた、だから奈々はこの人物を知らない。
そして佐藤は、きっとそうだろうと分かっていた。
「ほら、俺冒険者なんだ! 君のお兄さんと一緒に活動しててね!」
銀色の冒険者タグをちらつかせ、身分を証明する。
「あ! そうなんですか! お兄ちゃんの知り合いなんですね!」
「うん、そうそう! それでね、ちょっと奈々ちゃんに協力してほしいことがあって! サプライズで剣也君を驚かせてあげたくてね!」
平然と嘘をつく佐藤。
ただしサプライズは本当だ。
うれしいサプライズではないことだけは確かだが。
「え!? サプライズ!? お兄ちゃん喜びます! 協力します!」
純粋なその少女は、簡単に騙されて無邪気な笑顔で喜び飛び跳ねる。
純粋で、綺麗な奈々は、簡単に悪意に飲み込まれ邪気にまみれた偽りの笑顔に騙される。
そしてしばらくして、連れていかれる夜の公園。
そこには誰もおらず人の気配はない。
「ここで、何するんですか? いきなり驚かせてプレゼント渡したり?」
ふふっと奈々は笑う。
お兄ちゃんどんな顔するだろう、喜んでくれるかな。
「そうだよー驚いてくれるとうれしいねぇ、本当に」
佐藤と何人かの取り巻きが奈々を囲む。
「な、なんですか? どうしたんですか?」
「ふひっ! ふひひ! ひゃははは!」
いきなり高笑いする佐藤。
そしていきなり奈々に抱き着く。
「兄が無能なら、妹はバカじゃねーか。まぁ顔と体だけはまあまぁだな」
「い、いや! なんですか? やめてください!」
「抵抗しなかったら、最後まではしないでおいてあげるからさぁ、ほら!!」
(さすがに犯しちまうと足がついちまうからな)
そして破かれる制服、男達に体をまさぐられ佐藤にスマホで写真を撮られる。
奈々は必死で抵抗するが、銀級冒険者の佐藤に抗えるはずもなく、なすが儘に蹂躙される。
…
(そろそろ時間か、お楽しみタイムは終了だな…この後もっと楽しいことが待ってるけどな)
「楽しかったよ! 奈々ちゃーん! 写真あるからだれにも話さないようにねぇ! ひゃははは!」
ぼろぼろの服で、冷たい地面に置き去りにされる奈々。
「あ! これパパ活代ね! 俺たちパパじゃないけど、ひひひ」
一万円札を置いて高笑いしながら佐藤たちは帰っていく。
奈々一人をその場に残して。
奈々は動けなかった。
怖かった。
恐怖で奈々は動けない。
まだ何が起きたかもよくわからなかった。
まだ彼氏もできたことのない奈々は、初めて会った男達に体中をまさぐられた。
最後までされなかったことだけが唯一の救いか…。
それでも怖くて、怖くて、震える。
まだ肌に男達の武骨な手の感触が残っている。
いくら体を振り払っても感触が消えない。
いつの間にかぽろぽろと、涙が地面にこぼれだす。
なんで? どうして?。
しばらくその場で動けない時間が過ぎる。
思考がまとまらない、ただ震える体を抱きしめることしか奈々にはできなかった。
お兄ちゃん、助けて…。
…
「奈々?」
「お、兄ちゃん?」
しばらくして、そこに現れた御剣剣也。
乱れた服の奈々をみる。
「奈々!」
剣也はそばに走り寄り、上着を奈々にかぶせる。
兄に気づいた奈々は、必死に笑顔を作っていた。
なにがあったかを悟られないように。
だってもしこれで本当のことを話したらお兄ちゃんはきっとあいつらに向かっていってしまう。
そして殴られて蹴られて、痛い思いをしてしまう。
だから嘘をつかないと。
お兄ちゃんに嘘をつかないと。
その想いで必死に気持ちを押し殺して笑顔を作る。
「こ、これね、心配しないで! ほら、これお金! ごめん、ちょっとだけ援交? みたいなことしちゃった。はげしくてさぁ!」
奈々は必死に嘘をつく、この状況でもなんとか不自然に思われないように。
「ほら、これ一万円! 今日は美鈴と三人で焼き肉にいこ! 私久しぶりに焼肉食べたいな!」
必死に笑顔で、下手な嘘をつく。
「ほ、ほら! あ、あれ? ごめんちょっと目にゴミが…」
震える手で、一万円札をみて! と剣也の前に出す。
それでも隠し切れずに涙が流れる。
想いとは裏腹に心が限界を迎えていた。
必死にゴミが目にと言い訳をするが、あふれる涙が止まらない。
「あ、あれ? とれないな~なんでだろう、ははは。ちょっと、ちょっとまっ…て…ね、ちょっと……うっうっ」
剣也は、何も言わずに奈々を抱きしめる、嗚咽を漏らす妹を。
それでも自分のことを考えて必死に取り繕うとする妹を。
剣也には、わかっていた、これが誰の仕業かを。
こんな偶然があるわけがない、佐藤が僕をここに呼び出した理由は、これを見せるためだったんだろう。
震える奈々を上着で包んで黙って抱っこする。
冷たくて、軽くて、そして震えているこの大事なものを優しく壊れないように、抱きかかえて、帰路に就く。
剣也のステータスなら何も問題はない。
大丈夫大丈夫と、優しく声をかけ続ける。
「おかえ…り? どうしたの?」
我が家に帰ると美鈴が部屋で待っている。
「美鈴、奈々を頼む」
「う、うん! 剣也先輩は?」
「俺はやることがある、やらなきゃいけないことがある」
そして剣也は強く奈々を抱きしめる。
「兄ちゃんが全部終わらせて来るから、少しだけ待っててくれ」
「だ、だめ! 私は良いから! 大丈夫だから」
「心配するな、兄ちゃんは強いから大丈夫だ」
その優しい笑顔と、確固たる自信、そして燃えるような怒りが宿るその目を見て奈々は頷いてしまった。
ずっと私のヒーローだったお兄ちゃんを信じてしまった。
こくりと頷き、剣也を見送る。
そして剣也が外にでた。
剣也は震える体を落ち着けようと、大きく息を吸い込んだ。
新鮮な空気が体にいきわたる。
クリアになった思考が、より鮮明に今の状況を理解させる。
(なぁ、奈々が何をしたんだ)
無能だと追放された自分ならまだわかる。
それでも納得はできないが、まだ理解できる。
でも妹はなにも関係ない。
なぜ、奈々を狙った? 俺を怒らせるためか?
深呼吸したはずなのに、すぐに体が震えだす。
握った拳から血がにじむ。
怒りで頭がどうにかなってしまいそうだ。
歯が砕けるかと思うほどにかみしめる。
何もできなかった自分を恥じて。
悠長に、今度、今度と先延ばしにしていた自分を…。
今度嫌なことをしてきたらなんて考えてた自分を恥じて。
耐えるように、体を震わせていたが、限界が来た。
剣也は吠えた、怒りを吐き出すように。
「佐藤!!」
怒りをぶつけるように地面を思いっきり力任せに踏みしめる。
衝撃で、コンクリートの地面にヒビが入る。
「お前だけは、お前だけは!」
かみしめた唇から血が垂れる。
震える体が、ぶちぶちと、血管が切れる音がする。
「絶対にゆるさねぇ!!!!」
その怒りの咆哮は、静かな夜に響き渡る。
そして少年は、佐藤のギルド本部に駆け出した。
概要
佐藤に呼び出された剣也は、奈々を見つける。
奈々は佐藤の策略で性的いたずらをされる。ただし少し肌を触られた程度。
目的は性暴力ではないため。
それを知って怒った剣也は佐藤のギルド本部に駆け出す




