アルチュー ハイチュー ハイボール
酔って
このまま 寝るのは
嫌だ
朝から 呑んで
気がついたら
もう 昼すぎ
外は青空が広がり
風が強い
太陽の
角度が
低くなるにつれ
徐々に 気持ちが
ふさがってくる
目を閉じると
眠ってしまう
のん気に眠ってしまうと
一日が終わってしまう
まるで
クライマックスも知らぬまま
映画を見過ごしたように
つまり
人生を見過ごしたように
一日が終わってしまうのが
悲しい
もう1本
酒でも買ってこようか
おっ
元気が出てきましたねー
歩いて
マスクつけて
近くの
自販機へ
のほほ~ん
のほ~ん
ゆやゆよん
そんなんじゃない
呆れるほど
悲しい
哀れな オッサンは
やめてくれ!
みっともない!
と周囲に思われながら
生きているのだ
特に何もなかった
さしたる才能もなかった
努力もしていなかった
年だけ喰った
こんな 哀れな オッサンに ならないように
若い人たちに 幸せを
同世代に エールを
年配の方に 平穏を
子どもたちに 希望を
すべての人に 輝ける未来を!!
あー そんな力が
与える力が
俺にも あったならな
ただ 明日が 怖いんだよ
分からない
なんでだろ
みんなは 怖くないのかい?
分からない
なんでだろ
なんで こんなに こわいの
理由も 分からずに こわい
ただ 明日が 怖いんだよ
だから 眠れない