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トラップマスターのゲーム記録〜バグ処理のために転生します〜  作者: 鳶崎斗磨
第二章 最弱職の最強者
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第29話 トラップマスターの脱獄①

 スキル「隠蔽Lv64」。


 これを使えば大抵のS級魔物からも視覚的に気付かれることは無い。

 まして、人であればなおさらだ。


「防護術」に加えて、近距離戦のためにむやみにレベル上げをしておいた。鼻のきく奴には効果がないが、使い方によればとても便利なスキル。


 スキルポイントさえあれば誰だって習得できるものだが、人気はいまいちだという。少なくとも、俺の知ってる奴にこのスキルを持ってる奴はいない。


 ノーグリードも持ってなかったはずだ。そういや、こいつにも隠蔽スキルを見せたことは一切無かったな。だからあんなに驚いてたのか。


 消費MPは一回につき30Pと、手軽なもの。それに一定時間は継続される。途中で効果を切らすことも出来る。潜伏の他、その状態での攻撃も可能となる。


 だが、隠蔽効果を維持したまま攻撃が可能となったのは、スキルLvが50を越してからだった。


 Lv50が目安なのだろう。そういえば、防護術だってLvが50を過ぎた時、威力が高まってたな。

 こう考えてみると、LvMAXの「罠作成」「罠設置」スキルはかなり凄いものにみえる……。



 いや自己満足してる場合じゃない。



 俺は対象を俺とノーグリードとし、スキル「隠蔽」を使用する。

 一見何も変わってないようだが、傍から見れば俺達が急にいなくなったように見える。


 さて、動くとしよう。


 目の前の檻をこじ開けるのは容易いことだ。

 でもそれでは早々に気付かれて、厄介になりかねない。


 ……逆に利用してみようか、それを。



「キュウビ、おい、何がどうなって……」


「今、周りの目から俺とお前は完全に消えている。安心しろ」


「安心っつーか、これからのことをな―――」


「もう既に考えてる」



 脱獄方法を一から説明するより、行動に移ったほうが早い。



 まずは、アイテム欄を操作し、その中から『レッドホーンの角(A級)』を取り出す。



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『レッドホーンの角(A級)』《「効果」:使用後、レッドホーンと同じ鳴き声が出る。特に意味無し。錬金可》



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 文面の通り、錬金しなければ何の効果もない素材。

 でも今はこれで十分だ。首を捻っているノーグリードを置いておいて、【使用する】のコマンドを押す。





「「ブオォォォォォン! 」」





「そ、そりゃあでけぇよな」




 レッドホーンの鳴き声は従来、現代のバイクや車のエンジン以上にうるさいのである。


 野外ならまだしも、牢屋の中で鳴らしたため反響してしまい、想像以上にやかましい。



 一度だけ。



 そう思っていたが、騒音は鳴り止まない。それはそれで大いに結構なことだ。



 檻越しに廊下の奥―――暗闇の方から、松明(たいまつ)を手にした二人の監守が大急ぎで駆け寄ってくる。



「今の音は何だ!? 」


「あれは魔物の声だ! ここらから聞こえたぞ! 気を付けろ! 」



 間違いない。奴らは焦っている。

 ここまでは順調にことが進んでいる。



「次だ」



 小声でノーグリードに伝えつつ、俺は「罠作成」スキルを行使する。



 ______________________________

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『ホシキノコの胞子(C級)』《「効果」:使用後、対象を一定時間眠らせる。錬金可》



『スピアネスの麻痺針(D級)』《「効果」:使用後、対象を一定時間麻痺状態にさせる。錬金可》



 ______________________________

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 この二つを使った即興の罠を作った。



 物は試し。早速、「罠設置」スキルで檻の手前に仕掛けてみた。この罠は撒菱(まきびし)のような形状のため、コンパクトだ。立派な鉄格子を通り越した設置が可能である。



「ぐっ……」


「な、なにがぁ……」



 二人は見事に罠にかかり、痺れ、それから眠りについた。


 即効性があって助かる。



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