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トラップマスターのゲーム記録〜バグ処理のために転生します〜  作者: 鳶崎斗磨
第二章 最弱職の最強者
25/56

第24話 お互い様

「ほう、これ避けるか」


 スキンヘッドの男が感心したように声を掛けてくる。

 どこからどう見てもこいつが頭だ。


 隙だらけだが、はて、どうしたものか。


 一応、即興で罠を仕掛けておこう。


 俺は無言のまま「罠作成」「罠設置」スキルを使用する。

 転生して初めての罠はりで、興奮を隠せない。


 作った罠は、安定の「痺れ罠(D級)」。掛かれば、5分間は動くことが出来ない。

 材料は「スパーカー」とよばれる木から採れる樹液「スパーカーの樹液(G級)」と、赤い蜘蛛の魔物「ロー=スパイダー」からとれる「蜘蛛の赤糸(E級)」だ。


 それらは比較的簡単に集められるため、新人のトラッパー達は痺れ罠ばかりを作成し、使用している。といっても、戦士とかそういった仲間との連携にはもってこいの罠だろう。


 それを自分の足元に設置するのはただの自爆になるから、バレることなく少し先に設置した。

 この「罠設置」スキルはレベルが上がるにつれ、大型のものを迅速にかつ隠密に仕掛けられるようになるのであり、俺のは既にMAXになっているため制限自体がなく、いつでもどこでも罠を張れるのである。


「今、何かしたな」


「……は? 」


「スキルがそう教えてくれてんだよ。そこら辺に何か、仕掛けただろ」


 筒抜け、か。

 この男も「危機感知」スキルを保有しているとみえる。

 あからさまな雑魚ではないようだ。


「さあな」


「とぼけても無駄だ。―――まあいい、どうせ今から倒される運命だ。ゲーム画面をタコみたいに吸い付くようにして見ているといい」


 今はゲームの向こう側にはいないぞ。まあ、万が一のことを考えて奴らのステータスを確認しておこう。



 ______________________________

 ______________________________



 〘ゼロ 23歳 男性〙 【種族】:人間 【職業】:調理師


 Lv :32


 HP :820/820


 MP :114/114


 筋力 :335

 

 耐久 :98


 魔力 :15


 敏捷 :48


 幸運 :1


【状態異常】


 憤怒(小)


【スキル】


「危機感知Lv3」「投擲Lv5」「解体Lv42」「調理Lv83」「兜割Lv21」


 スキルポイント:3


【特殊】


 なし


【称号】


「荒くれ者」


 ______________________________

 ______________________________



 〘ギル 20歳 男性〙 【種族】:人間 【職業】:魔法使い


 Lv :23


 HP :483/483


 MP :32/280


 筋力 :32

 

 耐久 :48


 魔力 :210


 敏捷 :30


 幸運 :16


【状態異常】


 憔悴・憤怒(小) 


【スキル】


「魔法操作Lv18」「光魔法Lv15」「水魔法Lv8」「白魔法Lv4」


 スキルポイント:5


【特殊】


 なし


【称号】


 なし


 ______________________________

 ______________________________



 〘ラムダーク 20歳 男性〙 【種族】:人間 【職業】:盗賊


 Lv :24


 HP :0/629


 MP :121/121


 筋力 :182

 

 耐久 :82


 魔力 :13


 敏捷 :135


 幸運 :14


【状態異常】


 死亡


【スキル】


「足払いLv4」「剣術Lv12」


 スキルポイント:3


【特殊】


 なし


【称号】


 なし


 ______________________________

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