同じクラス
いきなり現れた夏月ヒナ。そしてなぜ主人公の名前を知っていたのでしょうか?
「うん。よろしく」
俺はまだ何も分かっていなかった。
「あっ!私の事はヒナって呼んでね」
「う、うん」
「そういえば光明高校までどうやって行けば良いの?」
やはり俺と同じ高校だった。
俺は教えるより一緒に行った方が早いと考えた。
「そこに俺も通ってるし一緒に行くか?」
「うん」
「やっぱりユウト優しいね」
少し照れた。
「転校生だよね?」
分かっていたが聞いてみた。
「うん」
その後話す事が無くなりとても気まずい時間になった。俺はその時考え事をしていた。それはヒナの名前を聞いた時の懐かしさだった。そんなことを考えていると学校に着いた。
「転校生ならまず職員室だな」
「よし!職員室まで案内してやるよ。」
職員室の前に着いた。
「こっから1人で大丈夫か?」
俺は少し心配になった。
「うん」
「案内ありがとうユウ兄」
ヒナは嬉しいそうに職員室に入っていった。
それを見た俺は自分のクラスに向かった。
「おはよう」
クラスに入ると皆がざわついた。それはそうだろう俺は今日、ヒナと登校してきたのを見られているからだ。
「おい!誰だよ」
「あの超可愛い子は!」
俺の周りに男子が集まってきた。
「あー登校してる時迷ってたから教えてあげただけだよ」
俺は適当に説明した。
「なんだよ。そんなことか」
少しずつ周りの男子が去っていった。
ほっとした俺は机の中に教科書を入れた。
「キーンコーンカーンコーン」
チャイムが鳴り先生が入ってきた。
「えーと今日は転校生がいます。」
「もう入っていいぞ!」
先生は転校生を呼んだ。
「はい」
俺はその声を聞いた時、聞き覚えがあると思った。
ヒナは俺を見つけたらしく手を振ってきた。俺は少し照れながら手を振り返した。すると男子が俺の方を見てにらんできた。
「自己紹介してください」
先生が呆れた顔しながら言った。
「分かりました」
「私の名前は夏月ヒナです。よろしくお願いします」
自己紹介が終わると男子が盛り上がった。
「やったー!初めての可愛い転校生だー。」
クラスの女子は男子をにらんでいた。
「なら夏月さんは霧崎の隣な!」
先生は俺のことを見て少しにやけた。
「よろしく」
ヒナは俺に言った。
なんと同じクラスになってしまった。
さぁ〜ここからどうな展開が待っているのでしょうか?