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第一章◆きっかけ◆

某ケータイサイトは、実際にあるサイト名を表記していますが、名前(ハンドルネーム)は、全て仮名です。事実をもとに書いていますが全てが事実ではないです。。。

【第一章◆きっかけ◆】


某ケータイサイトに

登録していろんな人に

出会いました。


ケータイひとつで

顔も知らない誰かと

文字だけのやりとりで

繋がるコトが出来る…。


笑ったり…

嬉しくなったり…

怒ったり…

泣いたり…

恋をしたり…



アタシがサイトに登録

したきっかけ…。


それは…


ダンナでした。


目的は…


浮気調査(>_<)


アタシは

第三者になりすまして

ケータイサイトに登録。


ダンナに近づきました。


アタシってば、

コワイ女ですね…。


男性諸君、

実は自分の友達が

彼女だったり

奥さんだったりする

かもょ…?


気を付けてね♪


ここで

アタシの自己紹介。


35歳。

専業主婦。

子供二人。


ダンナは同い年。

会社員。


どこにでもある

ごくごく平凡な

4人家族。


でも…

ある時期から


ダンナがケータイを

見る回数が頻繁に…。

肌身離さず持っている…。


めっちゃ、アヤシイ。


女の勘は鋭いでしょ?


その頃のアタシは

嫉妬深い嫌な女でした。


ケータイ

財布

カバンの中身

車の中


などなど…。

かなりのチェック魔。


ある日

こっそりケータイを

見ようとしたら…


ロックがかかっている!!

問いただすと、


アタシが勝手に見るから

ロックをかけたとの事。


なんだか苦しい言い訳。


【ロック】


やましぃコトがなければ

そんなコトする必要

なぃょね…?


そんなある日…。


『眠いから先寝るわ。』


まだ夜の8時だっていう

のにダンナは早々と

二階の寝室へ…。


アタシはと言えば…

ダンナがさっさと

寝てくれたのを

いいことに

リビングでテレビ見たり、お菓子食べたり…。

一人を満喫♪


そろそろ寝ようと思い

寝室へ行くと…。


真っ暗な部屋の中に

明かりが…。


ん??

ケータイ開いたまま

寝てる(-_-)zz?


いつもならロックが

かかっていて見れない

ケータイが全開。

ダンナは爆睡。


ケータイから放つ光が

見て!と呼んでいる(笑)


この状況でチェック魔の

アタシが見ないわけが

ない!


アタシは、そーっと

ケータイを手にとった。


やっぱりか…。


ケータイ画面には

女の子との

ラブラブメール。


ケータイを持つ手が

怒りで震える…。


ダンナは複数の女と

ミニメという機能で

メールをしていた。


中でも気になった女が

二人いた。


会っている?!

と、とれるような内容。


一通り読んで

黙ってられない

アタシは

ダンナを

叩き起こした。


『これ、どういうコト?  メール全部読んだから。 』


アタシってば

勝手にケータイ見て

おきながらかなり

強気モード。


突然叩き起こされた

ダンナ。

でも、すぐさまことの

状況を理解したようで

焦っている…。


でも…


いくらダンナに

問いただしても


『ただメールしている

 だけ。

 ノリで書いてるだけ

 だし。

 会ったりなんてして

 ないし。』


と誤魔化すばかり。

【メールしてるだけ】  


あなたは、

パートナーの

異性とのメールの

やりとり許せますか?


あの頃のアタシは、

許せませんでした。


なんで結婚しているのに

他の女とメールする

必要があるの…?


答えは、


『癒してくれるから』


そりゃぁね…

よその女の人は

沢山優しい言葉

かけてくれるでしょぅょ…

結婚して10年。


子供も産まれて

ダンナのコトは

後回しになっていた

かもしれない…。


何もかも当たり前

になって思いやりの

言葉足りなかった

かもしれない…。


恋人から家族に

なっちゃったんだよね…。


お互い…。


妻以外の女の人に

癒しを求める…。

例えメールだけの関係

だとしても…。


一番近くにいるのに

ダンナの心を癒して

いたのは顔も知らない

女だった…。


なんだか無性に

哀しかった。。


夫婦って何なんだろう…。アタシって何なんだろう…。


【会ってない】


嘘つき。


明らかに会っている

と思われる内容だった

のに認めない…。


当たり前かぁ…。

例え会ってたとしても

『会ってました。』

なんて言わないよね…。


これ以上責めても

何かが変わる訳でも

なく…。


メールも一切

やめてほしかったけど


いくらアタシが懇願した

所でやめるわけ

ないと思ったし、

もぅ諦めていた。


結局、

白黒ハッキリ

しないまま

あやふやに

終わってしまった…。


ただ…


『モバ辞めるなんて

 考えられないよ〜。

 俺の癒しだもん。』


と誰かにメールしていた

言葉が頭に残っていた。


【モバ】


『モバって何?』 


ダンナに聞いても

教えてくれる

はずもなく…。

はぐらかされる…。


そりゃぁ、そうよね。

自分が秘密で

遊んでいるサイトに


妻が登録なんて

ゴメンよね♪

シャレになんないよね♪


その頃のアタシは

ネットはパソコンが

主流でケータイは

パケホにも入って

いなかった。


『モバ』なんてサイト

がある事自体知らないし

無知だった。


パソコンで

『モバ』

と検索してみても

それらしきサイトを

見つけ出す事は

出来なかった。


もぅ、どぅでもいいや。

と諦めかけていた

ある日…


いつものように

パソコンで

お気に入りの

女性専門口コミサイト

を見ていたら…。


『モバゲーやってる人

 いますか〜?

 ハンドルネームは

 わけてますか〜?』



といった質問のスレ。

が目にとまった。


『モバゲー』


これだ♪

と思った。


アタシはすぐに

パソコンで検索した。


『ゲー』を足したら

出てきましたょ。


ついに見つけた

秘密のサイト♪


でも、

『モバ』

とつくだけあって

パソコンでは

登録出来なかった。


アタシは

こっそりパケホに

申込み、

すぐにモバゲーに

登録した\(^O^)/


モバに登録するに

あたって

ハンドルネームを

考えなければならなぃ。


ん〜、どぅしょう…。


いつもだったら

アタシと子供の名前を

ミックスして

つけるところだけど

ダンナにはバレたくない。

アタシを連想

させない名前

呼びやすくって

かわいらしくって

なおかつ

モテそうな名前(笑)


『アイにしよ♪』


アタシは

その頃よく聞いていた

女性歌手から

名前をもらうことにした。

ダンナの

ハンドルネームは

全部じゃないけど

覚えていた。


アニメから付けたらしぃ。


『ホクト』


と入力し

友達検索してみる。

簡単に引っ掛かった。


楽勝♪


ダンナのページを

見たので

アタシの足跡がついた。


しばらくして

ダンナから伝言板に

書き込みが…!!


『足跡ありがとう(^O^)』 


全くバレてない。

当たり前か!!   


モバ初心者のアタシは

今思うとあり得ない

絡み方をしたと思う。


いきなりミニメを

送ったのだ(>_<)


聞きたいことは

ただひとつ。


『浮気したこと

 ありますか?』


限りなく黒に近い

グレーだけれど

アタシは白黒ハッキリ

させたかった。


モヤモヤした気持ち

をスッキリさせたかった。


例え結果が

黒だとしても…。


でもいくらなんでも

いきなり


『浮気してます?』 


なんて失礼極まりない。


何か話のとっかかりを

見つけねば!!  


アタシは

ダンナの日記に注目した。


家族でお出掛けした事

が書いてある。


小さくだけど

私達の写メを載せていた。


浮気してたら

こんな日記書かないかな。

ましてや写メなんて

載せないかなぁ…


とも思ったが、

もっと前の日記をみて

愕然とした…。


題名

『告られちゃいました』 


内容

『突然告白されました。

 どうしよう…。』  


と、いった感じ。


きっと、この女に告白

されて付き合っている

んだぁ…。

と、アタシの妄想は膨らむ

ばかり。


そしてこのコトをネタに

ミニメを送ってみる

ことにした。


『はじめまして。

 日記読ませて

 もらいました。

 いいパパしてますね。

 でも、告白されたって

 書いてあったけど

 浮気とかってしたこと

 ありますか?

 ウチのダンナも

 いいパパなんだけれど

 心配で…。 』 


半ば強引に聞いてみる。


しばらくして返信が!

ドキドキしなが

開くと…。


『いいパパしてくれてる

 なら、大丈夫ですよ。

 俺は、いいパパじゃない けど。』



『いいパパじゃない』 


イコール


『浮気してます』 


ってことなんか?!


これまたグレーな

回答にイラつくアタシ。


アタシはもっと核心に

迫った。


『じゃあ、浮気したこと

 あるんですか?』   


ダンナ

『女の人も結構

 浮気願望ある人

 いるよ。』



ハァ?!

そんなコト

聞いてるんじゃぁ

なぃんだよっ(怒) 


アンタはどぉなの?

って聞いてんの!!

またまた、イラッときた。

なんだか

はぐらかされてる

ような気がした。


まぁね…

突然ミニメ送ってきた女に


『俺、浮気してるよ♪』 


なんて、言うわけないか。

アタシは、だんだん

偽っている自分にも

疲れてきたこともあり

それ以上聞くのは

やめた。


そして…

黙ってられない

アタシは

『アイ』は

自分であることを

正直に話した。


あのまま

もうちょっと絡んで

仲良くなったら

どうなったんだろう?

とも思ったけど

アタシには無理だった。


『告白されました』

って題名のメールは


『バトン』といって

モバ内での

コミュニケーション

日記?!みたいな感じで

本当に告白された

訳ではなかった。


後にアタシの所にも

同じバトンが

まわってきた(笑)


結局

限りなく黒に近い

グレーという結果で

またまた終わった。


アタシの心の

モヤモヤは

晴れない。


もぅいくらダンナに

問い詰めても

ラチがあかないと

思ったアタシは


ターゲットを

ダンナのミニメ相手に

変えた。


アタシってば

本当にコワイ女です!

(><)


ダンナのミニメ相手で

気になった女は二人。


アタシはまず

近所に住んでいると

思われるハルに

突然ミニメを送った。


★ハル★


ハルは、31歳。

バツイチ子持ち。

関西弁で

ノリのいいサッパリ

した感じ。


確実に会っていると

思われるやりとりを

していたので

真相を確かめたかった。

設定はアタシが

ホクトの彼女。


『はじめまして。

 アタシ、

 ホクトの彼女なん

 ですけど…。

 彼のケータイ

 見ちゃったんですけど… ホクトと会ったりして

 ますよね?

 付き合ってるんですか? 』


こんなメールが

知らない女から突然

来たらかなり

どん引き&ムカつく

よね?!…。


しかし

相手の反応は

意外だった(;_;)


『アイさんは、

 ホクトと付き合ってる

 んやな。

 よかったら、

 会って話さへん?』  


【会って話す?!】


いきなりの展開に

ビックリw(°0°)w!!


なんだか随分

てういうか、かなり

フレンドリーな人だな。


でも、なんか話やすい

感じ♪


会う、会わない、

は置いといて、


アタシは、更に深く

突っ込んで聞いてみる

ことにした。


アタシ

『付き合ってないん

 ですか?

 でも会ったことは

 ありますよね?』 


ハル

『たまに会って話す程度

 やで〜。』


【会って話す】


やっぱり

会ってるんじゃん!!


いい大人二人が

会って話すだけで

終わるんだろうか??


ダンナのメールに

書かれていたコトを

思い出す…。


『ホクトがよければ

 直ホテル(絵文字)

 でもいいでぇ(笑)』


とこの女は、書いていた。


真に受け易いアタシは

本気にしていた。


ハル

『アハハ。

 冗談やで〜。

 ノリで書いただけやし。 ホクトは結婚してるん

 やし、アイさんも

 そのへんは割り切って

 付き合ったほぅが

 ええで…。

 本気になって

 傷つくのは女やから…。 』 


【結婚】


という言葉と

この人は、

本当にダンナとは

会って話しただけ

なんだなと思って、


アタシはあっさり

次の返信で正体を

バラしてしまった…。


『実は、アタシ、

 ホクトの妻なんです。』


ハル

『そぅだったんですか!? そぅいうことだったら  もう会ったりしませんか ら。すいませんでした。 』


関西弁をやめて

謝ってくれた。

かなり驚いていた。


そりゃそぅだよね…(*_*)

この際だから

色々聞いてみた。


アタシ

『何回会ったんですか?』


ハル

『正直に言うわ。3回。

 でも、ホンマ、

 何もないで。

 会って話しただけ

 やから。信じてな。』


嘘はついてないと思った。


でも何もなかったとは

いえ、3回も密かに会って

いた事に愕然とした。

最後に

ケータイサイトで

知りあった男の人と

会うのは怖くないのか

聞いてみた。


ハルは、

元々地元の人間

じゃないらしく

近所で男女問わず

友達が欲しかったらしい。

だからサイトで

友達になった人と

会う事には抵抗が

ないと言っていた。


ちなみに、

なんでいきなり

会って話そうと

思ったのか聞くと…


ダンナの女性関係に

興味があったから

会って話したかった

のだそう…。


この質問でハルとの

やりとりは終わった。


★アヤ★


もぅ一人の気になる女。

『アヤ』


アヤは、

24歳。既婚。子供二人。

隣の県に住んでいた。

会えない距離ではない。


ハルとのメールで

色々話せたので

アヤにも色々

聞きたいと思って

同じようにメールを

送った。


アタシ

『ホクトとの彼女

 なんですけど、

 ホクトと付き合ってます よね?会ったりとかして るんですか?』  



アヤ

『ハァ?!

 アンタ、誰?!!』


いきなり、

アンタ呼ばわり。

ハルとは真逆の反応に

ちょっとビビッた…。


ビビリすぎて次の返信で


『妻です。』 


と言ってしまった。


アヤ

『ハァ?妻だから何?!

 ダンナのケータイ勝手に

 見ていいわけ?

 てか、会ってねえし。』


あっ、

痛いとこ突かれたなぁ…。

でも、負けじと

問い詰める…。


アタシ

『でも、ラブラブメール

 してましたよね?』


アヤ

『そんなの、

 みんなとやってるし。』


アタシ

『よその男の人と

 そんなメールして

 楽しいの?』


アヤ

『アンタに言われたくない し。そんなに心配なら

 縄でもつけとけば?!』

かなり怒っている様子。


カチン!ときたけど

こっちまで興奮して

怒ってしまったら

おしまい。


ここは下手に出ること

にした…。

アタシ

『そうだよね…。

 いきなりこんなメール

 送ってごめんなさい。』


謝りたくなんて

ないけど謝った。。。


アヤ

『アンタ、

 愛してるんだね… 。

 ちょっと羨ましいよ…。 』


ん?!

ちょっと勢いが弱まった

感じ?!…。


アタシ

『愛してるのかなぁ…?

 自分に自信ないだけだょ …。』


アヤ

『もっと自信持ちなよ。

 アンタ、奥さんだろ。

 愛されてんじゃん。』


【愛されてる】???


よその女と

ラブラブメール

しているダンナに

アタシは愛されてるん

だろうか…???


アタシ

『アタシより年下なのに

 しっかりしてるね…。』


アヤ

『しっかりしなきゃ

 やってけないし。

 泣きたいって思っても

 泣いてられねぇし。』


10歳も年下のダンナの

メール相手に説教されてる

アタシって一体…(__;)

なんだか話がズレて

しまったし、

会ってはいない?

ようなので


『突然メールして

 ごめんなさい』


と最後に謝ったら


『アンタ、いい人だな。』


と、最後まで

アンタ呼ばわりされて、

アヤとのメールは終わった。


それにしても

ダンナとのメールでは

かなりのカワイイ系

甘えキャラだったのに


アタシには、

同一人物とは思えない

ヤンキー言葉。

裏表激しすぎ!!


男ってこうやって

騙されるんですね…(@_@;)

後で、ダンナに

アヤからミニメがきて


『アンタの奥さん

 ウザイから

 もうメールしないから。 』


と届いたそうな。


ダンナから聞いたケド

アヤは元ヤンらしいです。


納得。 こんな感じで

アタシの浮気調査は

終わった。


結局、

アタシの中では

グレーなままだけど。

もぅ、

どうでもよくなっていた。

ダンナは、

アタシにメル友二人

消されたと文句を

言ってきたけれど

そんなことアタシの

知ったこっちゃなぃ。。


懲りずに新しいメール

相手を探して相変わらず

モバを楽しんでいた。


もぅ、勝手にしてょ…。

アタシは…

浮気調査も終わり

友達もいなくて

モバのどこが楽しいのか

わからずやめようかなぁ

と思っていた。


まだ

モバの面白さに

気付いていなかった。


まさか、

自分がこんなに

ハマるとは…。


【第一章 完】 




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