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キングテレトリー  作者: フクツノタロウ
エングランド訓練所ー実戦編
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行き着いた合流

マリはなんとか間に合い、ヤンのトドメの攻撃をギリギリ止めたことに達成感を感じ、ドヤ顔をヤンに見せた。

いや、見せたというよりも無意識のうちに出てしまっていた。

ヤンは突然のことに理解できず少し固まってしまうが、すぐに状況を把握する。


「マリ殿・・・・」


「どう?ナイスタイミングでしょ?」


「なにも言わず、勝手な行動をとるのは関心せんな。これからは気をつけてくれ。探して随分時間を食ってしまったんだぞ。」


ヤンの意外な反応にマリは気が抜け、間抜けな表情を見せる。


「こ、この状況でまずそのことなの・・・。」


その時、立ったままのファイが後ろにバタッと倒れた。

それと同時にヤンの凍っていた腕が解凍し、動かせるようになった。


「まさか拙者よりも早く到着していたとは・・。一体どうやって村の中に入ったのだ?聞きたいことだらけだ。」


「聞きたいのはこっちよ。どうしてこんな派手に門を壊すのよ!?おかげで村中、大混乱。

それに・・・」


マリは周囲を見渡す。


「見たところ1人のようだけど、ルークドはどうしたの?私には勝手な行動って、とがめるわりにはあんたもまさか・・ねぇ。」


ヤンは腕を組み、目を閉じる。


「う、う~ん・・それはだな・・。致仕方がなかったのだ。け、結果的にそうなってしまっただけで・・。最初からルークド殿を1人にするわけではなか・・」


「はぁ・・もういいわ。とりあえずお互いの情報を共有する必要がありそうね。じゃないとなぜ今に至るのかさっぱり見えてこないわ・・。」


そこでメイヒールが急いで走ってきた。


「ハァ、ハァ、ハァ・・やっぱりマリさんのお連れの方でしたか。」


メイヒールは失神したままのキャアシーをおんぶしていた。

途中の道中で見つけ拾い上げたのだった。

メイヒールの着ている白いワンピースは土で汚れており、それはここまで来る必死さを表していた。


「ファイ!ファイ!大丈夫ですか!?」


そしてメイヒールは即座に、倒れているファイの元へ駆け寄る。


そのメイヒールの姿を見て、ヤンはマリに聞く。


「このエルフ殿は一体誰だ?」


「あぁ・・・・それも後で説明するから。」


話すべき情報の多さにマリはめんどくささを感じた。

一方メイヒールは白色の妖精を出して、ファイの状態を調べる。


「よかった・・まだ息はありますね・・・・。」


メイヒールは安堵の表情を見せ、キャアシーをおんぶしたままゆっくり立ち上がる。


「とりあえず、ここではなんですから、私の家まで移動しましょう。いろいろとお互いの情報を整理する必要もあるでしょうし。」


「そうね。ここで立ち話してても仕方ないしね。治療してキャアシーとファイにも目覚めてもらう必要もあるし・・・・ん。」


マリはヤンに倒れているファイを運ぶように顎を使い指示する。

メイヒールに頼まれる前に無言の圧力をかけたのだ。


「あ、あぁ・・・・ファイ殿は拙者が運ぼう。」


「すいません。助かります。」


メイヒールのその発言にヤンは申し訳なささを感じる。

なにせ、ファイをその状態にしたのは他でもないヤン自身だったからだ。

ヤンはファイに肩を貸し、そのまま移動する。


「では行きましょう。」


道中、住民たちはヤンとマリをずっと見てはいたが、メイヒールが同行しているからか、特に何もせず黙っていた。

さっきの騒ぎもメイヒールが静めたらしかった。

何を言い、どうやって静めたのかはメイヒール本人にしかわからないが、それだけメイヒールが村の全員から信頼を得ていて、リーダー格であるというのをヤンとマリは感じていた。


一行はメイヒールの家の中に入ると、まずファイとキャアシーをベッドに置き寝かせる。

そして、メイヒールはボロボロのファイを治療することにした。

ヤンとマリは椅子に座っていた。


「ここに来る途中で確信したが、やはりこの村が噂の場所なのだな。」


ヤンは来る途中、住民の姿を観察していた。


「あれっもしかしてゲンエイガハラ村が魔物の特徴を持った人が集まる場所って最初から知ってたの?」


「いや、そこまで詳細に知っていたわけではないが、そういった人たちが集まる場所の存在があることは風の噂で聞いたことがあったのでな。」


「あんたってただの闘気バカだと思ってたけど、以外とアンテナも広いのね。」


「・・・・・・・キングリメイカーに来るまで、1人旅をしていたからな。」


「・・・ふーん。」


メイヒールは、マリとヤンの話を聞きながらも妖精魔法と医療品で治療を施していた。


「それよりも、マリ殿。昨日の夜、温泉に行ったきっり、帰ってこなかったが、どうやってここまでたどり着いたのだ?」


「ごめんなさい、私のせいです。」


聞いていたメイヒールがヤンに言った。


「私が昨日、マリさんを温泉で奇襲したんです。それで戦闘になってしまって・・・」


「いいよ、メイヒールは治療に専念して。私から話すから。」


「わかりました。」


「それと、さんをつける必要はないわ。マリでいいし、このスキンヘッドのこともヤンでいいよ。

もうそんな固い仲じゃないしね。」


「そ、そうですね。マリさ・・・!マ、マリ。ヤ、ヤンもよろしくお願いします。私はメイヒールといいます。」


メイヒールはフランクなやり取りに慣れていないのか、少し照れていて、ぎこちなかった。


「押忍!メイヒール殿!頼む。」


「んじゃあ・・どこから話そうかな。洞窟を出た時から話すね・・・。」


そこでマリはヤンに昨日の夜から今に至るまでを話だす。


内容は温泉からメイヒールとの戦闘、小屋で一夜を過ごしたこと、それから魔法での追跡、抜け道を見つけたこと、抜け道を抜けた後、メイヒールに再び会ってそこで家に案内されたこと、案内された理由、メイヒールと話した内容、騒ぎを聞きつけ、止めに入ったことなどで、すべてを詳細に話していった。


メイヒールは聞き耳を立てながらも、ファイを治療し続けていた。





















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