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キングテレトリー  作者: フクツノタロウ
エングランド訓練所ー訓練編
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戦闘訓練Ⅱ ~柔軟の乙女~

訓練開始から2日目、今度はマリとイーサンが戦う。

ルークドとロウ=ヤンは遠くから見学していた。


「なんか・・あいつ、荷物多くね。軽装のわりには肩からもベルト掛けてるし。」


「うーん。マリ殿の武器はあのメイスだけではなかったようだな。おそらく戦闘道具だろう。」


そしてマリとイーサンの戦闘が始まる。


直後、マリは腰に掛けていたボウガンを手に持ってイーサンに向けて数本、発射する。

その矢はイーサンの盾へ刺さっていく。


そこでイーサンは一気にマリに向かっていき距離を詰める。


「きたきた。」


マリはそう言いながら火薬玉を地面に落とす。

そしてイーサンが接近すると高く放物線を描くようにひねりながらジャンプする。

その滞空中にもボウガンを発射する。


イーサンは上空を見上げながら矢を盾でガードする。

そこで地面に落とした火薬玉がボオオオオーン!!と爆発する。

それと同時にマリは着地する。


(なかなかおもしろい戦い方だ。)


イーサンは冷静に分析する。


「まだよ!」


マリは爆発の煙に包まれているイーサンに向けて火矢をボウガンで発射する。


イーサンは盾でそれをガードする。

だがさっきの火薬玉は爆発用だけではなかった。

爆発と同時に粉上に火薬をまき散らしていたのだ。


火矢が引火する。


ボオオオオオオオォォォォン!!!


大爆発を起こす。


そのせいでイーサンの盾は壊れる。


マリはすぐに片手にボウガン、もう一方にメイスを持ちイーサンへ向かっていく。


(今度は接近戦を仕掛けるつもりか。)


イーサンも素手で構える。


マリはイーサンに接近すると口から液体を霧のように目へと吹きかける。


「なにっ!」


イーサンは初めて動揺する。


一方それを見ていた2人は反応する。


「今のなにを吹きかけたんだ?」


「拙者もよくわかないがおそらく催涙系の液体だろう。食らった相手は視界を失うだろうな。」


「なかなか卑怯だな。あいつ。戦闘スタイルが盗賊みたいだ。」


「ま、まぁ一応実戦となっているであるからな。」


視界を失ったイーサンをマリは攻める。

メイスで攻撃する。

だがイーサンは目を閉じたままでもそれをいとも簡単に避ける。


(う・・嘘!?どうして!?)


その後もイーサンは避け続ける。

そしてカウンターのストレートをマリへ放つ。


「いっ!」


マリは飛ばされた。

受け身を取り、イーサンへ向けて矢を発射するがそれもかわされる。


「見えなくても相手を感じ取ることは可能だ。」


イーサンはそう言うとマリへ向かっていく。


マリは急いでボウガンをベルトに掛けて、メイスで構える。

そして近づいてくるイーサンに向けて投げナイフを投げる。

だがそれは遅すぎた。

すでにイーサンは至近距離にいた。

マリから見えていたのは残像だったのだ。


マリのペースから完全にイーサンのペースとなっていた。

さらに催涙効果も薄まっていた。

イーサンはストレートを繰り出す。


その瞬間、マリは魔法を使う。


「リリーヴウォーター!!」


水がイーサンの拳へまとわりつく。

イーサンのストレートはバッシャーン!と音と共にマリへ当たる。

マリへのダメージはほとんどなかった。


すぐにマリはハイキックを繰り出す。

イーサンはガードするが少し後ろへ飛ばされる。


(魔法で俺の攻撃を緩和したのか。)


そう冷静に分析していた。


できたスキをマリはチャンスとしめる。


「これで終わりよ!リッパーウォーター!!」


マリの組んだ手からビーム上に水がすごい水圧でイーサンへ発射される。

イーサンは咄嗟に横に避ける。

だが「リッパーウォーター」は弓矢のように単一的に飛ばしたのではなく巨大な刃物で、まさに水圧カッターのように切り裂く技だったのだ。


マリはそのまま水平になぎ払う。

さすがのイーサンも避けることができなかった。

ズシャ!!プシシシイィィと切られ、血が飛び散る音がする。


イーサンは服ごと上半身を切られ、腹部には新鮮で大きな切り傷が見えていた。

血が垂れる。


「よし!ここまでだ。よくやった。」


イーサンは終了の合図をした。


「ちょっと!?大丈夫なの?もしかして私やりすぎた?」


「いやこの程度平気だ。心配はいらん。」


「そ、そう?ならいいけど。」


それから2人のもとへ向かった。


イーサンとマリはしっかりした足取りでルークド、ヤンのもとへやってくる。


「イーサン、その傷大丈夫なのか?」

「えぐられているような傷だな。マリ殿、実戦とはいえ少しやりすぎでは?

イーサン殿は敵ではないんだぞ。」


「・・・な、何よ!仕方がないじゃない!私だって必死だったんだから!」


「俺は問題ない。明日はルークド。お前だ。しっかり体調万全で挑めよ。」


「あぁわかった。本気でいいんだな?」


「もちろんだ。遠慮は無用だ。」


「じゃあ今日は解散だ。・・・ところでマリ。お前は氷魔法は使えるのか?」


「いや。使えないわ。」


「そうかわかった。」











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