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キングテレトリー  作者: フクツノタロウ
エングランド訓練所ー訓練編
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助手とブラックキューブの親友

ローズの診察が無事終わり、ルークドは服を着ていた時だった。

奥のカーテンがサーと開いた。

そこから一人の少女が出てきた。

ルークドは医務室にローズ以外にいたことを初めて知って驚いた。


「こ・・・子供?」


その少女はその言葉に反応する。


「子供じゃないもん!働いてるしもう大人だよ!」


ほっぺを膨らませながら言う。

どうやら子供と言われたことに気に食わなかったみたいだった。


「それよりもこの子なぜこんなところにいるんだ?」


「すっかり忘れていたわ。その子の名前はルーン・カノン。ここで助手をやってもらってるわ。」


ルークドの疑問にローズは答える。


「助手?この年でもう働いているのか・・。」


「まぁ。その子はいろいろ特別なのよ。」


「それにしてもカノン、どうして今まで隠れていたの?」


ローズはカノンに聞く。


「だって・・・ローズ先生の診察てなんか・・その恥ずかしくて・・。出るに出られなくて。」


カノンは頬赤らめながら言う。


その時、カノンの服の中から「ラットキュー」が顔を出す。

ラットキューはネズミの風貌で、チューチューと鳴いていた。


「ラットキュー?へー珍しいな。高級食材だな。」


「違うよ。これは私の親友なの。」


「ラットキューをペットして飼ってるのか?」


「うん!そうだよ!名前はモモタロウ。だからモモていうの!」


ラットキューはチューチューと鳴く。


「そうだったか。こうして見ると結構かわいいな。」


「でしょ!お兄さんもわかるねー。大抵実験や食材にしか使われないけど私にとっては親友なんだ!

お兄さん名前は?」


「あぁまだだったな。俺の名前はルークド。新入りだ。よろしくなカノン。」


「うん、よろしくね!ルークド!怪我をしても私が治してあげるからね!」


「あぁ!頼りにしてるぜ。」


ルークドとカノンは意気投合していた。


「あ、そうだ。カノン。ライネットが言ってた兵士の容態見てあげて来て。」


ローズが突然カノンに指示する。


「うん。わかった。・・・じゃあルークド。またね!」


「あぁまたな。」


そう言うとカノンは肩掛けバッグを斜めに掛けて、医務室を出て行った。

カノンがいなくなった後、ローズは話始める。


「モモは実は本物のラットキューじゃないの。」


「えっ?どういうことだ?俺もラットキューを見たことぐらいあるが本物だったぞ。」


「あれはオックス教授がカノンにあげたブラックキューブなの。ブラックキューブは知ってる?」


「いや・・名前ぐらいしか。」


ローズは真面目な顔で話す。


「ブラックキューブは黒魔法が封じこまれたキューブなの。キングテレトリーを侵略してきた兵士たちが使ってたものでね。・・・なんでもキューブは無限の質量をもつみたいなの。使い方によってなんにでも変化できるの。」


「つまりあれはラットキューに変化したブラックキューブということか?」


「えぇ。そうよ。そしてブラックキューブを変化させられるのは黒魔法が使えるものだけなの。」


「じゃあカノンは黒魔法を・・・?」


「いえ。それはわからないわ。だけど黒魔法が使えない人がキューブに触っても・・・ほらこうやってなにも反応しないでしょ。」


そう言いながら、机に置いていたブラックキューブをローズは手のひらに置く。

ルークドも触ってみるがなにも反応しなかった。

大きさとしては丁度ルービックキューブで、禍々しい黒一色だった。


「それにあの子、あの年でかなりの魔力を有しているの。そしてもう一人前に治療が可能。

だから助手として手伝ってもらってるてのもあるけどね。」


ローズは続ける。


「あの年で医務室籠りだからある日オックス教授がブラックキューブでいろいろなものに変化させて遊んであげたのよ。」


「オックス教授は黒魔法を使えるのか?」


「黒魔法そのものは使えないみたい。だけど、あのスケルトンの姿を見ればわかるでしょ。

だれかに黒魔法をかけられているからあーなの。

だから一応ブラックキューブは反応するみたいよ。」


「へぇーそうなのか。」


「その時カノンがキューブに触ったら反応したのよ。だからオックス教授は数少ないブラックキューブ反応者の実験サンプルとしてあの子にあげたの。」


「じゃあカノンは研究対象でもあるということか。」


「えぇ。そういうこと。本人はもちろんそんな自覚はないし、ブラックキューブのことも親友としてしか見てないけどね。いい子だから付き合ってあげてね。」


「あぁ・・わかった。ブラックキューブのことも覚えておくよ。」


それからルークドは医務室を後にした。

ルークドが黒魔法、ブラックキューブについて考える機会となった。




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