別れ
全部の袋が燃えつきた後にルークドは墓穴を片方の腕だけでスコップを使い、掘っていく。
穴と穴の間隔をあけて、全部で29人分の穴を掘った。
そして一人ずつ骨を回収し、埋めていく。
それから壊れた民家の木を使い簡易的に十字架を作り、立てていく。
それが全員分完了するころには夜が明けようとしていた。
「・・よしっと。これで全部だな。」
できた墓を見渡し、ルークドは呟く。
「悪いな・・・みんな・・・こんな簡易的なもので・・。
いつかちゃんとしたのを作ってやるからな。
かならず戻ってくるからそれまで待っててくれ。」
そしてルークドはドンゴの墓に近づきしゃがむ。
「・・・ドンゴ・・俺は必ず生きるからな。そして生き延びて必ず戻ってくる。
その時はハイドドスウで乾杯しようぜ。それまで少し待っててくれよな。
それにさ!言ってただろう?”襲われたら燃やしちまえよ”てさ。戻ってくるころにはお前の同士が随分増えてるかもなあ!」
ルークドは笑顔見せながら言った。
「・・・・そんじゃあな。」
ルークドはそう言い、ドンゴが愛用していたハンマーとハイドドスウを墓に供える。
次にアリーの墓へ移動し、しゃがむ。
「アリー・・・お前には最後まで助けてもらってばっかりだったな・・・。
そのおかげで今こうして、語りかけられるんだ。言葉では言い表せないほど・・本当に感謝している。
今までのこと全部。
だからお前に助けてもらった命、無駄にはしない。
今度は俺が必ずキングテレトリーを復活させて、多くの人を救う。
そしてまた戻ってくるからな。約束だ。見守っててくれ。」
そこまで言うと、朝日が昇ってきた。
ルークドは立ち上がる。
「あ・・そうだ。」と言いアリーからもらったタガーナイフを手に取る。
ルークドは供えようとするがもらった時のことをフラッシュバックする。
「・・そうだな・・・これは大切に使わせてもらうよ・・・じゃあ・・な。」
そう言うとアリーの愛用していた弓とトリキンタの卵を供える。
朝日がルークドを照らす。
そして墓に背を向け、新たなに歩き出す。
ルークドの視線の先には3人遠くに立っていた。
近づいて行く。
「済んだのかね?」とノルスが言う。
「あぁ。全部済んだ。」
「・・・・これ。」とライネットがルークドの剣を差し出す。
それを受け取り、装備する。
「忘れ物はないですか?長い戦いになりますからね~。」とオックス教授が言う。
「あぁ。忘れ物はない。」
ルークドは3人とアイコンタクトを取る。
「じゃあ行こうぜ。」
ルークドは気合を込めて言う。
ルークドの「キングテレトリー」復活への道が今、始まる。
ここまで読んでいただきありがとうございました!
これにて「デサン村編」は終了です。
これより後の話は番外編になります。




