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キングテレトリー  作者: フクツノタロウ
デサン村編
15/280

ザンギャク戦Ⅱ ~磨かれる戦闘センス~

両者お互い歩寄る。

ルークドは相手を分析し、次の自分の行動を思考していた。


(いかにも重量級って感じだな・・・さっきみたいに近づいて肉弾戦に持ち込むのは危険だ。スピードで翻弄するか・・・。いや・・あそこまで大きくなった鉄球だ。避けるのは難しい・・。ここは距離を開けて様子を見るしかない。)


「スモークスパークス!」


とるべく行動が決まったルークドはさっそく広範囲に魔法で煙をまく。


「んあ?目くらましのつもりか?」


ザンギャクはまったく動じず余裕をかます。


「ファイアーーブロウ!!」


ルークドは充満した煙に向け、ファイアーブロウを放った。

ファイアーブロウである炎の塊が煙であるスモークスパークスに引火し、その一帯がブオオオオオ!!と激しく燃える。


「あぁ~・・暖けぇ~。」


それほどの炎でもまったくザンギャクのロックアーマーには延焼せず、ダメージも入らない様子だった。


「無駄だぁ!」


ザンギャクは炎に包まれていても気にせず歩き出す。

地面の炎もロックアーマーの圧倒的なドシン!ドシン!という重さに鎮火されるばかりだった。


「くっ!足止めにもならないか・・!ならっ!」


ルークドはヴォルケーノソードを全力で垂直にして地面に叩きつける。

すると一直線上に大爆発が伸びていくと最終的にザンギャクにまで達し、直撃した。


「うおおぉぉっ!!」


ロックアーマーの防御力をも凌駕し、ザンギャクにダメージを与えた。

その威力はファイアーインパクトと同等、いやそれ以上で、まるで上空から縦に爆撃したみたいだった。


ザンギャクは防御の構えで少しひるんで、数秒間足が止まっていた。


「・・・・・・!」


ルークドは、自分が出した攻撃にも関わらずその威力に少し驚いて固まってしまう。

ヴォルケーノソードを数秒見つめる。

その時だった。


「死ねええええぇ!ロック!バレットシュートオォ!!!」


リードについた岩が飛んでくる。


(しまったっ!!)


ルークドはそう思いつつも何とかその攻撃に対応する。

バックステップしながらのヴォルケーノソードでガードを間に合わせたのだ。

ボオオォォン!!とヴォルケーノソードにあたって爆発が起きると、衝撃によってルークドは受け身が取れないほどに大きく飛ばされた。


(バックステップと爆発で緩和してもこの威力か・・。あの攻撃にまともに食らえば即死だ・・・。)


ルークドは痛手を負ってしまったが、次は集中力は切らさないとす。


(あの大きさの岩をサイドに避けるのは無理だ・・。なら防御・・いや・・次、耐えられるかわからない。)


離れたザンギャクをじっくり観察し、考察する。


(武器の特性を考えろ・・。鎖のリードに結びついた岩石だ。ならほどよい距離を必要とし、攻撃を繰り出す時にわずかに隙が生まれる。

中、長距離が適正の距離で高速に飛んでくる。動作を見てから岩石が俺に当たるまで一瞬だった。なら逆に安全なゼロ距離、あと少し余裕が生まれる超長距離。これで立ち回るしかない!)


ルークドはザンギャクに背を向け、全力で後退する。

そのルークドが突然とった行動は客観的に見ると、逃げ出したとしか見えなかった。


「今更逃げんのかよぉ!最高のお笑いだぜえぇ!クヘヘヘヘッ!!」


ザンギャクは愉快に笑いながら、攻撃の準備動作に入り始める。


「じゃ・あ・な!ロックバ・・」


ザンギャクが攻撃を放つ手前だった。


その時、ルークドはズザザアアァァ!と砂埃を大きく舞わせながら急ブレーキをかけると、流れるようにUターンする。

ザンギャクに向かうように全力疾走し始めたのだ。

それはものすごい速さで残像が見えるほどだった。


「・・なにぃ!」


ザンギャクは完全に裏をつかれ、あたふたし、もたついてしまった。

攻撃の距離を調整しようと試みるが間に合わない。


「おおぉぉい!」


ザンギャクは驚いた声をあげる。


ルークドはザンギャクとの距離が近づくと全力疾走のスピードを維持したまま高くジャンプし、剣を両手で強く握りジャンプ切りに入る。


(さっきの剣の威力・・あれならいける!)


ルークドはそこから一気に畳みかけようとしていた。自分の剣を信頼していたのもあった。


ザンギャクは口を開けながら、ポカンとルークドをただ見上げることしかできなかった。


「はああああああぁぁぁぁっ!」


ルークドは雄叫びを上げながらそのまま上空からザンギャクを叩き切り、着地する。


(・・・ここでっ!)


息をつく間もなく切る!切る!切る!

滅多切りを繰り出したのだ。

1回切る度にものすごい連続爆発と衝撃、あたりに爆風、黒煙が広がっていき、地面も破壊され、がれきも勢いよく飛んでいく。さらには地割れもどんどん広がっていった。


そのかん、ザンギャクはただ切られるばかりで形を有しているのかわからないと過言ではなかった。

あまりの激しい攻撃にお互い視認できなかったのだ。


そして高速で、数え切れないぐらいに叩き切るとルークドは思いのまますべてをぶつける動作に入る。

自然と体が動いていたのだ。


「・・・大地よ!怒れえええええぇぇ!アーーーース!・ヴォルケーノーーーー!!!」


ルークドはガチン!!と攻撃でできた地割れに剣をおもいっきりぶっさす。

すると剣から地割れ全体に魔法のエネルギーが広がり、そのエネルギーがあふれ出るように地面全体が膨らんでいった。

そして魔法のエネルギーが限界まで地面に流れ込んだ時だった。


ドゴゴゴゴゴオオオオオオオオオオオン!!!!!


地割れの範囲まるごと吹っ飛ぶように大爆発を起こした。

それは大陸が揺れたのではないかと思うほどの威力で、ルークドの怒りを現しているといってもよかった。



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