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キングテレトリー  作者: フクツノタロウ
デサン村編
13/280

ザンギャク戦Ⅰ ~攻撃と攻撃~

ルークドはザンギャクと対峙していた。

するとザンギャクは口を開く。


「てめぇ・・・オレ様のミートを殺りやがるとはな・・・。さらには弟たちまでもよぉ!覚悟はできてるよなあ?あのクソ女のもとにすぐに送ってやるよ!!」


そう言いながらザンギャクは近距離用の武器であるモーニングスターと中~遠距離用の武器である鉄球に鎖を結びつけ、リード状にしたものを手に巻き付ける。


その間、ルークドは悲惨な光景を目の当たりしていた。

撲殺された村民の死体の山、流血した頭でうつ伏せで倒れているドンゴ、遠くに見えるフォークが刺さったアリー。

ルークドは怒りで満たされていたが、不思議と頭は以外にも冷静だった。

目の前にいるザンギャクをまずは倒さなければと考えていた。


「よそ見してんじゃねぇ!!バレットシュート!!」


ザンギャクはそう叫ぶと鉄球をまっすぐに飛ばす。

ヨーヨーを扱う要領で、その攻撃はかなりのスピードだった。


「なにぃ!」


だが驚いたのはザンギャクの方だった。

その時すでにルークドは垂直ジャンプし、空中に滞空していたのだ。

ルークドは、そこから剣を振り下ろす。


ザンギャクはその攻撃に対応する。


「オーーラァ!!」


そう叫びながら魔法で地面から岩の壁を出現させ正面を覆う。

ルークドの体重の掛かった重い一撃は壁に当たり、衝撃波と砂ぼこりが発生した。

しかし、砕くまでには至らなかった。


ザンギャクはすぐにバックステップし、その岩の壁を死角にバレットシュートを繰り出す。


「一緒に砕けちまいなあぁ!!」


鉄球は壁を破壊し、砕けた岩を散弾のように広範囲へ飛散させ、鉄球をルークドに命中させる。


だが反射的にルークドは剣で全身に力を込めガードする。

剣に鉄球と砕けた岩が命中したが、ルークドは後ろへ足をズザザザザアァァと大きく引きずりながらも耐えた。

それによって砂埃が発生した。


それでもルークドは怯むことなくザンギャクに向けて即座に全力疾走して間を詰め、近距離戦に持ち込む。

ザンギャクも素早くモーニングスターで応戦する。


「オラアァ!フン!フン!オラァ!」

「・・・・・・・・・・・・・・・。」


しばらく鍔迫り合いが続き、剣とモーニングスターがぶつかり合う金属音が響いた。


そこでルークドは剣の攻撃にフェイントをかけ、わざと手放して地面に落とした。


「あぁん・・!?」


ザンギャクは目線がそっちに移り注意が一瞬それた。


ルークドは、その隙に顎にアッパーを叩き込み、連続するようにストレートを叩き込む。

インファイトに持ち込んだのだ。


「ぐゎはあぁ!!」


アッパーを叩き込まれたザンギャクの顔が空を仰ぐ。


「ぐうおぉ・・!」


顔面ストレートを食らい、鼻から血が飛び散った。


ザンギャクは挑発される形でモーニングスターを手放し、殴りにいく。

ルークドはそれを待っていたかのように拳を受け流し、ザンギャクがよろめいたのをいいことに鳩尾へ膝蹴りをお見舞いする。


「ぬはあぁ!!」


おまけに丸まった背中へ肘鉄すると剣を拾い上げながらバックステップした。

そして剣を両手で持ちなおし水平にぶつけていくように全力で振る。


「ぐうおぉ!!」


ザンギャクは吹っ飛んで、民家にドゴオォォンと音を立て激突する。

だが復帰が速かった。


「バレットオオ!!シュートオオ!」


すぐに叫び声と共に鉄球がルークドに飛んでくる。

ルークドは対応ができず防御が間に合わなかった。


「くっ・・・!」


衝撃とともに数十メートル飛ばされる。

だが受け身を取り、ザンギャクの攻撃に反発するようにすぐさまファイアーインパクトを繰り出す。

意地を見せた攻撃だった。


「ぬぉ!」


ザンギャクは単純に驚いてしまった。

ボオオオオォォォンと見事命中し大きな爆発が発生した。

黒煙が広がる。


かなりのダメージではあったはずだが、それでもザンギャクは平然と立っていた。


「おもしれえぇ・・・本気を出してやるよ・・。ロックアーマー!」


ザンギャクの体に次々と岩石が防御に適すようにアーマーを形成していく。


「へへっ!まだだ・・・ロックモンケン!」


そう言うと鉄球に岩石が固められていき、最終的には民家丸ごと破壊できるのではないかというような大きさにまで達した。


それをザンギャクは引きずって前に歩きながら、血走った目つきでルークドを睨む。


「・・・・解体してやるよ!」




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