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お話のあとで
「なんか引っかかるんだよなぁ」
「何に引っかかるんだ?」
見た事もない道具か・・・
一つありえそうなのはあるが・・・
だけど作れるわけねぇよな?
でもそれ以外に候補はねぇし・・・
だとしたらある訳だが作れない。
「やばい、まったくわからん。」
「だからなんなんだよ!何一人でブツブツいってるんだよ!」
あ。
「わるい、集中しすぎた。」
「何に集中してたんだよ!独り言言われても困るのはこっちだぞ!?」
「お前んとこの魔王さんが言ってた見た事もない道具。」
「・・・わかったのか?」
「目星はついてるんだよな。ただ・・・」
「ただ?」
「ありえないんだよ。」
「ありえない?」
「そうなんだ。まず、その見た事もない道具がおかしい。」
「は?」
「お前の言う、見た事もない道具はおかしいんだ。憶測だから確証はねえがな。」
「それでもいい!話してくれ!」
ちらりとリゼルを見た。あいつもいいらしい。
・・・しょうがないか。
「後悔するぞ?」
「それでもいい。」
・・・話してやるか。