酒場にて
いつものように扉を開く。
「我、世界の番人なり。我の言葉に示し、扉を開けよ。
開け!ワールド!ザ!オープン!我らをそなたの世界に導き、我らを支えたまえ!」
そう言うと扉が現れ派手に地響きが鳴り、馬鹿でかい扉があらわれたかとおもうと、勢いよく開いた。
「すごい・・・」
「いつ見てもさすがだよね」
「そんなにすごくねぇだろ」
今、酒場の世界の扉を開いたところだ。
アルの世界はここの奥にあるらしい。だから酒場を使わないといけないんだ。
「じゃ、お邪魔しまーす」
「しまーす」
「かっこいいと思ったおれがバカだった・・・」
なんか後ろでアルが落胆してるがしらん。
扉から入るとそこは、よく西部劇に出てきそうな酒場でバーカウンターがあって、反対側にはいくつもの丸テーブルがあった。だけどその中心には一回り大きいテーブルがあって、4つの椅子がある。
「ぬ、お主らか。こっちに来い」
「あ、あぁ」
「僕たちに何か用?」
「それはこちらの台詞じゃ」
その椅子の1つに60か70ぐらいの爺さんが座っていた。服装はいたって簡単なジーパンとTシャツだ。(と言っても似てるっていうだけだけど)
「冗談じゃ。用があるのは管理人どのじゃがな」
「ん?俺か?」
「うむ」
なにがあんのかわからんが、
「まぁ、いいや。何の用だ?」
「簡単なことじゃ。そのガントレットを強化してやろうと思うての」
強化か。
いつも通りリゼルに目配せしてみる。険しいが優しみを含んだ複雑な目で、信頼できないが話はしてみようと言う事だろう。
「まず一つ。おれのメリットは?」
「今までよりも強くなって持ち運びが簡単になるな」
「デメリットは?」
「今すぐにはできないことじゃ」
「何でだ?」
「おくの世界で4つの勾玉を集めろ。それが無いと分解作用がないんじゃ」
「なんとなくわかった、勾玉があるとこれを分けることができんだな?」
「そういうことじゃ」
悪い話じゃないな。
よくよく考えたら奥で解決方法探しながら、勾玉を集めればいいだけだからな。やってみてもいいな。
「わかった。集まったらここに来ればいいか?」
「あぁ」
強化できるなら儲けもんだな。
更新遅れましたが生きてます。