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⒉手違い

......何かが違う。

俺は3日前にゲームを注文した。そして今日となりチャイム音がなった瞬間光の速さで玄関へ向かった。そこからだ。宅急便の兄ちゃん持っていた荷物は大きかった。少々不審に思ったが初回限定の特典も入っているからだろうと思い手続きを済ませた。俺は新しいサンタさんにお願いしたプレゼントが朝枕元にあって喜ぶ小さな子供の様にルンルン気分で部屋へ入って行きガムテープをベリリィッと剥がす。すると、中には10歳ほどの女の子が。


そして、今に至る。

目の前には女の子。しかし、普通ではない。耳はとんがっており、白銀のふわふわとした髪からは少女漫画で描かれそうな可愛らしい黒いツノが顔を出している。

しかも、手にはよくわからない棒......と言ったら失礼であろうからステッキ......でいいか。服を見れば黒、灰色、白が主な配色となっているがどこぞの魔法少女ですか、といった服装である。


つーかなんで俺睨まれてんの!?何かしましたか!?

「お前は話を聞く耳もないのか!!」

可愛らしい声が耳に届く。

「んん!?うぇぇええごめんなさいごめんなさい考え事していただけですごめんなさい決して無視していたわけではないんですごめんなさいごめんなさいぃぃいいい!!!!!!」

「全くお前は誰だとさっきから訊いておるのにボケっとしおって......!」

「ごめんなさいごめんなさいってばぁぁ......」

だからと言ってステッキで腹を突かなくても......!!

「あぁ!??」

「ひぃっごめんなさいぃぃいいいい!!!!」


「......まあいい。お前今日から我のゲボクなる奴だな?」

まあいいってなんだよ!!こっちは新作ゲームを楽しみにしてたってのに手違いかなんかしらねーけど段ボール開けたら変な女の子出てくるわ変な棒で腹を突かれるわでもう最悪だよ!!

「って......ゲボク......?」

「知らないのか?お前は今日から我のゲボクだ」

「ゲボク............下僕ぅ!!??」

言葉の理解に時間がかかった。なぜ突然(段ボールの中から)やってきた女の子に下僕扱いされなければならなのだ。というかこの子は一体なんなのだ。何様だっての!!


「我は魔王だ」


キリッとした顔つきでこちらに向かって言ってきやがった。

魔王......魔王だと......?

「驚いたか。無理もないであろ......どうした」

「......ふふ......ふふ、ふはぁ、ははははははははっあはは!!!!魔王、魔王だってよ!!どこぞのRPGから来たんだよ!!厨二か!!ははっ新種の厨二か!!道理で格好が変だと思ったぜ!!ツノとかとんがった耳も偽モンか!!!!勇者じゃなくて魔王とかマジウケるぜ!!で、なんだうちに住ませろってか!!??冗談じゃないぜ!!」

「死ね!!」

どごっ。

鈍い音が響く。ステッキで腹を突かれた。今日何度目となるであろうか......。お昼に食べたサンドウィッチが戻ってきそうである......。

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