⒈注文
詩音君は高校生2年生
暇、ヒマ、ひま。
退屈、タイクツ、たいくつ。
そして暑い。
鍋の中......いや、蒸し野菜の気持ちがわかるような気がする。
などとバカなことを考えている俺、天海詩音は真夏の真昼間に部屋でだらだらと汗を流していた。
「しっかし、暑すぎるわ」
青春真っ最中(?)である高校生の俺は寮で一人暮らしをしている。
高校生の一人暮らしのことなのでもちろん少ない金でやりくりしているわけで今日だって節約のためクーラーを一度たりともつけていない。
そのせいで、ホントに蒸し人間になってしまいそうなほど部屋は蒸し暑い。
......蒸し人間ってなんだ。蒸し人間って。
「補習は午後からだし......どうすっかな」
......補習という言葉が出たが気にしたら負けだ。どうせ俺はただのバカですよーだ。
......あ。
思い出した。明後日は俺が発売予告されたときから欲しがっていたゲーム、呪縛魔の発売日ではないか。
※ゲーム内容は健全な高校生の事情によりお教えすることができません
......発売日を忘れるとは......俺としたことが......。
「注文、注文っと......」
俺は慣れた手つきでキーボードを打ち、例のものを探す。
「あったあった。えーっと代引きでいいか......」
サクサクと手続きを終わらせパソコンを閉じる。
後は届くのを待つのみ。
ッチッチッチッチッチッ
時計の秒針が進む音が聞こえる。まるで何かを伝えたいと言っているように。そんなはずないか、そう思いチラッと時計を見てみると。
ヤバイ、ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイ!!??
「もうこんな時間かよ!?補習始まっちまういでぇ!!」
机の角に右足の小指が当たる。
「じゃねぇ!!急がねぇと!!」
玄関に放り捨ててあった鞄を手に持ち、誰もいない部屋にいってきます!!!!と叫び鍵を閉めずに学校へ向かった。




