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光の子  作者: 長留裕平
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第2話: 試練の始まり

光に包まれたアキラは、目を開けると見知らぬ場所に立っていた。そこは霧ヶ谷の古代遺跡、長い年月を経て苔むした石の柱や彫刻が並んでいた。アキラの隣にはミリアが立っていた。


「ここは…?」アキラは周囲を見渡しながら尋ねた。


「ここは霧ヶ谷の古代遺跡。封印の中心地よ。」ミリアは説明した。「この場所には多くの試練が待ち受けている。それらを乗り越えないと封印を強化することはできないの。」


アキラは緊張しながらも、決意を固めた。「わかった。僕たちでやり遂げよう。」


遺跡の奥へと進む二人。最初に立ちはだかったのは巨大な石の扉だった。扉には古代文字が刻まれており、その意味を理解しない限り開くことはない。


ミリアは石の扉を見つめ、手をかざした。「これは試練の一つ。知恵の試練ね。古代文字を解読して、正しい呪文を唱える必要があるわ。」


アキラは戸惑いながらも、扉の前に立ち、文字を見つめた。「古代文字か…。僕には読めないよ。」


ミリアは微笑んで、アキラの肩に手を置いた。「大丈夫。私が手伝うわ。この文字は『光』を意味している。そして、この文字は『希望』。それらを組み合わせて…」


アキラはミリアの導きに従い、文字を組み合わせた。「光と希望…。輝ける未来をもたらす…」


すると、扉がゆっくりと開き始めた。二人はその先へと進んだ。


次に待ち受けていたのは暗闇の洞窟だった。中には道が幾重にも入り組んでおり、迷路のようになっていた。ミリアは手をかざし、光の球を生み出した。


「この洞窟は心の試練よ。恐れや迷いを克服しなければならない。」


アキラは光の球を頼りに、洞窟の中を進んだ。しかし、道が複雑で迷いが生じる。アキラは焦り始めた。


「どうしよう…どっちに進めばいいのか分からない…」


ミリアは静かに言った。「心を落ち着けて、直感を信じて。あなたの心が道を示してくれる。」


アキラは深呼吸し、心を落ち着けた。そして、自分の直感に従い、進むべき道を選んだ。やがて、洞窟の出口に辿り着いた。


出口から出た二人は、広大な広場に立っていた。そこには巨大な封印石があり、その周りには古代の護符が散りばめられていた。


ミリアは封印石に手をかざし、力を集中させた。「最後の試練は力の試練。私たちの力を合わせて封印を強化しなければならない。」


アキラはミリアに続き、手を封印石にかざした。「行くぞ、ミリア!」


二人の力が封印石に注ぎ込まれ、眩い光が広場を包んだ。その光は邪悪な力を封じ込め、再び村を守るための強固な封印を形成した。


光が収まると、アキラとミリアは息を切らして立っていた。しかし、その表情には達成感と絆の深まりが感じられた。


続く…


次回予告:

アキラとミリアは霧ヶ谷に戻り、村人たちに封印の強化を報告する。しかし、新たな危機が迫っていることが明らかになる。次回、第3話「影の襲撃」をお楽しみに。







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