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理沙と武志  作者: bunz0u
14/17

13ばん

 武志と理沙は3階を一通り見てまわった。特に怪しい人影はなく、暇な夜警の見回りという感じだった。

「せっかくの夜の学校だってのに、何も面白いことがなさそうじゃんねえ」

「なにかあるよりはましだな」

 武志は先に立ってどんどん歩いていった。武志の腰に腕をまわしている理沙はそれにどんどん引っ張られた。

「ちょっ、ちょっとゆっくり、もうちょっとゆっくり歩かない?」

「えっ」

 珍しくあわてた様子の理沙に、武志は満面の笑みを浮かべた。そしてさらに足を速めようとした。

「ああ、もう調子に乗るなってば」

 理沙は武志にしがみついて無理やりスピードを落とさせた。武志は負けずに理沙の腰に腕をまわして、グッと持ち上げてスピードを上げた。

「おっ、力強いねえ」

 笑顔の理沙はしばらくの間そのまま引きずられていたが、武志はすぐに立ち止まってしまった。理沙が不思議そうに武志の顔を覗き込むと、真面目な顔があった。

「なあ、下のほうから何か、音がしなかったか?」

 理沙は周囲を見回してから首をかしげた。

「別に、何も聞こえなかったけど」

 武志は理沙の反応を見て、しばらく考え込むように腕を組んでうつむいた。理沙もなんとなく黙ってその様子を見ていた。

「よし」武志はおもむろに顔を上げた。「下に確かめに行くぞ」

「はいはい、それじゃちょっと待って」

 理沙はそう言ってトイレに入って行った。出てきたときにはモップを2本手に持っていた。

「なんだよそれ、おっと」

 理沙はモップの1本を武志に投げて渡した。

「怪しい奴がいるかもしれないなら、武器くらい持ってったほうがいいでしょ」

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