第八話 朝
眠い瞼を開けながら「眠ぅ」と言いつつ起き上がったら心地の良い風が吹いて来る、目に縁側とその先に見える緑色の風景が入ってくる、縁が湧き出れば時間は11時の昼間時って感じだろうか日に当たり続ければ少し熱い様な風が少しでも吹けば涼しい様な気温だ、まさに清浄明潔と言う感じで心地の良い春の風と夏の日の様に嘲笑ってくる事の無い太陽の微笑みを受けながら歩くが突然あることに気づきすぐ囲炉裏の部屋まで戻りつつ羞恥心に囚われる、まだ私は服を着ていない、そう全裸なのだ、全裸で真っ昼間縁側に出てしまった、もはや死にたいまである羞恥心には反してカウパー垂れ流しの物がある、そ、そうだと思い出す玄関に服があったはずだと玄関に向かったら見たこともない服が三つ追加で紙の上に置いてある、紙には『そういえば着替える事を考えてなかったから洗って乾かしてで順繰り回して行ける様にこの国で一般的な服置いておくわby神』と書いている単純にクソ有難い、一つは青から水色にかけてのグラデーションのついた江戸青の和服だった、もう一つは同じく和服なのだが馬乗りと呼ばれる袴だったが疑問しか無い戦闘服が一般的とはそれつまり戦が一般的と言う事か?もう一つも畳まれた状態でもわかるこれは忍者の着る様なやつじゃん色こそ違えど絶対そうと思い広げればやはり建築作業に使うニッカポッカの様なズボンに脚絆の様なものもあって上は無理の無いくらいに振袖の無い様になっている、軽く薄手の物で*辞書(詳しくは第一話を御参照下さい)で引くと着方の下に動きやすく腰を締め付ける帯が腰痛の人が付けるベルトの様な役割を果たすため農作業をする人に大人気で、大工や庭師には帯に物を引っ掛けつつ懐に物をしまえるので道具を一度に運べる量が増えるため色々な職人が使うんだそうで忍者だけが使うんじゃ無いそう、農民から忍者まで全ての人が使う便利グッズ苦無のようだ、とりあえず忍者の着てみるかと辞書を見ながら着ると確かに薄手で涼しく動きやすい、肌触りも良い綿で作ってありそうだ、なら水洗いする時や干すときに気を付けなければならないだろう、服を広げ確認する時に思ったが江戸時代ぐらいの文化に魔力がどうのとかあったって下着の着用はしてると思うんだが何故か下着が無い、せめて晒と褌とかあると思うがまぁ晒は要らないが褌は欲しかった、ズボンの様になっているからと言って要らない訳じゃなかろうと思いつついや待てと思い返す、江戸青の着物の方にも下着無かったなぁ、つまり神は裸族もしくはノーパン族だと言う事か?中々に渋い声をした中年くらいのオッサンが裸族ってなぁ、ちょっとおもろいなぁ、まぁ仕方くノーパンで服を着る、一応*辞書引くかぁ、この服は魔子を通すことで縮むの治せることとわりかし強めに洗っても大丈夫なことなどが書いてあったがそう言えば言語ってと思い調べると読めない訳じゃ無いがまぁ知らん言語だ大方日本語だがより象形文字に近い感じがする発音は変わらないっちゃ変わらないがさすがという感じで量が五十音より多いが伝わらなくはなさそうだ、じゃあ良いか漢字は何となく意味を察せるしな大丈夫だ、そう、うん、大丈夫 、 、 、 、 、 なはず。