十一話 荷物
「…」目がゆっくり開いた、知らん天井だ、目透かし天井ってやつっぽい、布団に寝かされている、固めの枕だ遠くに人の声がする、大通りが近くにあるのかな、反対方向から工具の甲高い音が不規則にする、「通りが表なら裏は庭やと思うんやけどなぁ…」そんな言葉が漏れていた、しばらく周りを見る事体感30分程したら工具の音が止み、枕側から戸が開いた音がし足音が近づいてくる、この部屋ともう一つの部屋が枕側に見えるのだが、そこの戸が開かれる音がした「ふぅ〜」と一息つく声が聞こえ、こっちに目もくれず、もしくは寝てると判断したのか座った音がした、向こうの部屋にあった古き良きテレビの様なもの、正確にはサ◯エさんに出てくるテレビよりもう少し古いテレビをつけたのか、音質の悪いスピーカーからの人の話し声がする、こそっと後ろ姿を確認すると髪型は坊主にしてる四~五十代の男性の上裸姿があった、軽いメタボ体型、色白の肌、細身の腕、とても先ほど工具を振るっていた腕には見えない、「あちぃ〜」と言いながら扇子を仰ぐ、「あっ」と何かを思い出したのかと思えばコップとタオルでグルル巻きにされた一升瓶を持って来た、コップに注ぎ、前割りなのかそのまま注ぎ飲んだ、「ア”ァ”ー↓」と「知ってた」と言わんばかりの言葉を吐いた、と思えばこっちを見た、「あぁ起きてんのか、こっち座っとけでもお茶漬け作ってくから」と言われゆっくりと起き上がりテーブルに近づき座布団の上で正座をして待つ、少しして「足りなかったら言って」と茶碗に煎茶に浸された米砕かれた氷、鮭の散りばめられ梅おかかの乗った茶漬けだった「楽にして良いんだよ」なんて言いつつその人は座る、「お言葉に甘えて、じゃぁ」と胡座をかいた「あぁそう君の荷物は玄関に置いてあるよ」とだけ言ってテレビをまた見始めた、それを見てから一口食べてみる、美味すぎる、思わず「うまっ!」と言ってしまった、そうするとこっちを見てそうかと微笑んだ、そこでまた戸が開いた音がして今度は三~四十歳程のおばさんが入ってきた、「あぁ起きたの、一通り説明してもらった?私たちの名前とか…」「ごめんしてないわ」わかったとおばさんが言うと、こっちに向き直り「私の名前は安藤空、あの人は安藤祐介さん、あなたの名前は?」私は前世の記憶がないため「…分からない」「そぉかじゃぁ君はどこから来たの?」「気づいたら少し言ったとこの山の中腹の野原に居た」一泊開けて「そっかぁ…あれっ近所で行方不明者居なかったけ」「魚沼の方で猟師のぉ…松浦さん?だったか?がこの前の雪ん時にっくらいでこの子くらいの子が居なくなったって言うんはしらねぇなぁ、とりあえず行方不明者情報出るまでうちで面倒見て二~三年現れんかったら養子縁組しよ、ほらうちは金余裕すこしはあるし自営業だから面倒見れるだろ」「そうねぇ…」「んじゃあいつにも連絡入れてこの子の名前考えようよ」「そうじゃ念の為私この後役所確認しに行くわ」「ぃやぁ俺が行くよ、俺子守り苦手だから」「わかった」と言う感じで私置いてきぼりで話が進み、終わった後には先ほど言ってた”アイツ”への連絡用の手紙を書いていて全く話せず、部屋の端に図鑑や本があっためそれを読んでいたら、いつの間にか書き終わったようで話掛けて来ました、「ねぇ、玄関の君の荷物何が入ってるの?」それに私は「売れるかもと思って…猪が、入ってます」尻すぼみ気味にそう言ったら「じゃぁ早く売らないと腐るじゃん、売りにいっちゃう?」と言われ何となく頷いたら、「あっ」と思い出す「どうしたの?」「あの…野原で気が付いてからしばらく、近くにあった空き家に、お邪魔したんですけど、そこに荷物が…」「じゃぁご飯足らなかったんじゃない?まぁ荷物取りいってから一緒に売りに行こうか」と言われ頷いた、机の上に置き公園に行く体の手紙をして行った、服と自称神の図鑑を持ち帰り玄関に置き一旦中に入ると祐介さんが居た、「そういやさあの荷物妙に重かったんだけど何が入ってんの」と聞かれ私がモジモジしていたら空さんが説明してくれた、「気がついてからしばらく山の麓の空き家で暮らしてたんだってでご飯を人から買おうとすると、ほらやっぱり、お金がいるじゃない、だから山の猪?を狩ってお金にしようとしたんだって」「へぇすごいじゃん、じゃぁ腐るし鮮度とかあるから早く売らないと、でもその前に昼ごはんだな」と言われ正直猪が気になってそれどころじゃなかったが腹も減っていたため食べた、




