同人作家召喚
今回は同人作家召喚の話です。
私はフユミ。
同人誌研究会の部長で召喚というスキルを有している。
異世界人が作成した同人誌という薄い本を見つけて、完全にハマってしまった。
そして同士を募集した。
更に異世界から同人誌作家を召喚する事にした。
私は同人作家の冬小宮夏海。
冬コミに向けてラストスパート中に無理が祟って、十七歳の若さで過労死寸前になってしまった。
「あれ、私は過労死寸前だった筈よね」
気が付いたら、見知らぬ場所に居た。
「同人作家の召喚に成功した」
「これで我等は癒される」
「フユミ様、おめでとうございます」
何だか周囲が騒がしいわよ。
静かにしてくれないかな。
ちっとも状況が整理出来ないじゃない。
「同人作家殿、同人誌を作成して私達を癒して欲しい」
豪華な椅子に座っている少女が戯言を吐いた。
「はぁ、同人誌を作成?アンタ正気なの。それともボケてるの」
「「「「「・・・・」」」」」
私の発言により周囲が静寂に包まれた。
何故か全員がコスプレイヤーだった。
魔法使いみたいなコスチュームの少女。
派手なだけの趣味の悪い制服を着ている学生達。
ひょっとしたら此処は冬コミのコスプレエリアなのか。
「ねぇ、此処は冬コミのコスプレエリアなの」
取り敢えずコスプレ少女に聞いてみた。
「冬コミ?コスプレエリア?同人作家殿、何を言っておられるのですか」
違ったらしい。
しかし同人誌を作成して癒して欲しいと頼まれても、道具が無いから絶対に無理よ。
「道具が無いから同人誌の作成は絶対に無理よ」
同人誌の作成依頼をあっさりと拒否した。
周囲の全員から落胆した視線を浴びせられた。
「フユミ様、あの召喚した同人作家少女の処遇は如何致しますか」
「そうですね。異世界の話は何かの役に立つかもしれないですから、私が後で尋問します。適当な部屋に軟禁しておきなさい」
「分かりました」
夏海はコスプレ少女の指示で軟禁されてしまった。
次回は同人誌騒動の話の予定です。