モモカ参戦
今回はモモカ参戦の話です。
「セカン殿下、昼食を御一緒させて下さい」
一方モモカは馬鹿皇子に接触する事にした。
「シャド辺境伯家令嬢のモモカ嬢か。私は構わないが、普段はロネヴィアと一緒じゃないか。どういう風の吹き回しだ」
「将来に向けて人脈を築いておきたいだけです」
「そうか。好きにしろ」
適当に答えてやったら、一応納得したみたいだ。
この馬鹿皇子が偉そうな態度をしやがって。
「ありがとうございます」
嫌だが一応礼を言っておいた。
嫌だ、不快だ、吐き気がする。
馬鹿皇子を殴りたい、蹴りたい、踏んづけたい。
本当は今すぐ立ち去りたいが、我慢して馬鹿皇子の隣に腰掛けた。
そして積極的にセカンと側近候補達に話し掛けた。
本当に最悪な時間だった。
「セカン殿下、彼女達も御一緒したいそうです」
「セカン殿下、御一緒しても構いませんか」
「テンセ侯爵家のベニカ嬢と三人の令嬢達か。私は構わないが、お前達はどうする」
「アオイ嬢」
「アカネ嬢」
「ミドリ嬢」
「お前達の知り合いか」
「私の婚約者のアオイ嬢です」
「俺の婚約者のアカネ嬢です」
「僕の婚約者のミドリ嬢です」
ピンクだけでなく、何故かベニカ様と三人の令嬢達も合流してきた。
どうやら三人の令嬢達は側近候補達の婚約者みたいだ。
冗談じゃないわよ。
ベニカ達だけじゃなく、シャド辺境伯家令嬢のモモカまで邪魔をしてくる。
特にモモカは私と同じく桃色髪なのが気に入らない。
しかもセカン皇子の隣に座っている。
本当にムカつく女だ。
もしかしたらモモカも転生者なのか。
「モモカ様、地球って知ってますか」
ふと疑問が沸いたので、鎌を賭けてみた。
「地球ですか、いいえ知りません」
「・・・・」
モモカは全然動揺しなかったが、ベニカが眉を潜めたのをピンクは見逃さなかった。
どうやらベニカが転生者のようだ。
ピンクはベニカを要注意人物だと警戒する様になった。
「ワン様、明日から毎日昼食を御一緒しましょう」
「それは名案です。ツウ様、是非そうしましょう」
「スリイ様、婚約者だから問題ありませんよね」
「「「はい」」」
側近候補達は既に婚約者達の尻に引かれていた。
こうして毎日昼食を一緒に食べる事になった。
次回は同人作家召喚の話の予定です。