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プリンセス~姫~それぞれの秘め事  作者: 四葉 一羽
第一幕
2/3

ソフィアの場合その1


[最初に]

本編の25話辺りの出来事になります。



久しぶり過ぎて、ちょっと短いです。

人( ̄ω ̄;)

2022年6/26、少し加筆しました。




ヴァレンが動画撮影をしているのを手伝いながら私は思い出していた。

ワタシの名前はソフィア・アイリィ・スカーレット

前世は園崎(そのざき) 麻里(まり)として生を受けたけど、登校中に気がついたら転生していた。

最初は戸惑ったけど、小説やアニメの世界に入ったみたいで嬉しくなって興奮したのを覚えている。

その時に雄叫びをあげて手足を動かしたら、赤ちゃんの私は隣にいた、私の三つ子の姉妹達を泣かしてしまったりした。

そんな訳で新しい世界・異世界に転生した私だけど成長するにつれて不満が出てきた。

それはステータスやスキルといった魔法が存在するというのに、何故かやけにシビアでレベルや練習が必要なことだ。

他にも、この世界が私の知ってるゲームや、プレイした事のあるゲームなんかでは無いという事だ。

こういうのって、やってるゲームやラノベなんかの世界に転生や召喚されるって勝手に思っていたけど、どうやら違うみたいだ。

別に悪役令嬢でもなければ攻略キャラがいる訳でもなかった。知っている世界観や設定も出てこない。

その代わりにって言ったら変だけど、私たちは魔王の娘で、姉妹が他に二人居て寂しくなかったのは救いかもしれない。寂しい時も嬉しい時も毎回(いつも)一緒にいて、優しく温かい両親と姉妹に囲まれながら沢山の想い出を共有し作っていく事が出来るのは凄い幸せなことだと実感する。

前世が一人っ子で早くに両親を亡くした私だから余計にそう感じたのかも知れない。


生活に不自由は無く、何か目的や使命があるなんて事はないので自由に生きようと思ったけど、どうやら魔王である母と父の力を強く受け継いでいた私は、その膨大な魔力を自分の許容を越えて内包しているみたいで、身体()はその力に耐えられず、寝たきりになってしまった。

強大な魔力を常に外に出さなければ成らない程に弱かったみたいだ。


そこからは生きるために家族の協力のおかげもあって私は魔力制御や発散方法を模索していった。

時には攻撃魔法を使って発散してみたけど、これだと使う場所を選ぶし毎回移動しなければならないから却下になった。

次に試したのは魔法道具に魔力を消費するという案。

これだと何処でも出来て魔力も貯められるので、いざという時の保険にもなる。

でもこれも今一(いまいち)決め手に欠けていた、理由は魔力を貯めるには容量があり、そんなに複数の魔法道具を持って生活出来ないという点だった。


これ等を踏まえて長年の結果、今は魔力をある程度貯める事が出来る魔法道具のペンダントを着けて(つけて)いながら、私自身が魔力を自分を覆うようにゆっくりと放出して生活をしている。

そして攻撃魔法を使ったり、魔法道具を制作したりして体内にある魔力のコントロールも、今ではお手のものだ。

自由に自分の意思で移動が出来て楽しい、とうではまだ不安が残るので城のだけという限定付きではあるが、城の中でなら何処へでも行けるのは嬉しい。

それでも時折、体調を壊してしまう事はあるけど平穏で良好な安定した日々を送っている。


そして現在、いきなり私の前に現れた(・・)ヴァレン(・・・・)は私と同じ、世界(地球)の日本からやって来た、男の子だ。

どうやら私とは、この世界にやって来た経緯が違い、神に寄って召喚されたみたいで不思議な力を授かっていて、しかも記憶を失う代わりに更に力を貰ったと言う。

今は何故か猫の姿に変身していて自分でも元に戻れないらしいけど、歳は前世の私より少し下くらいらしいから、なんだか弟みたいな感じだ。


そんな彼の出現で今まで只、生きるために生きてきた私の人生が変わるような気がしていた。

私以外の日本(故郷)からの召喚者たちに、ヴァレンのような強力な能力を持っている勇者たち。

そんな彼ら彼女らが、味方なのか敵なのかも分からないまま、この世界にいるのだ。勇者はたぶん、魔王城(ここに)、来るだろう!目的は大魔王に成ったヴァレンの討伐と魔王の娘である私達三っ子の討伐、もしかしたら、それ以上の酷い事をされるかも知れない。


けど、でも分かっていること感心している事だってある。

それはヴァレンが、そう簡単には負けない・死なないってこと!!

ヴァレンが私に、、、、私達姉妹に新しい出会いと新しい世界(光景)・景色をっ!扉を魅せてくれると心から思えるからだ。


彼との出会いが巻き起こす、今まで閉じていた家族だけの繋がりの私の世界が開いていく。

ドアの暗い隙間から見える不安という名の恐怖は、ヴァレンという光が照らした未来が差し出した手でどうにでも何処(どこ)へでも行けるような、そんな予見を感じた。


そんな気がした。




少しでも面白いって感じたなら高評価・五つ星に良い値(*≧∀≦)人(≧∀≦*)♪

ブックマークに感想よろしくお願いします。

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