表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

話たいことがあるんだ シナリオ

作者: 尚(なお)

朱里   彼のことがずっと気になっていた。

     義弟おとうとだとしか思っていなかったのに。


     今日もメッセをくれた。

     孝之が亡くなってからずっと毎日…

 

     久しぶりの草履に浴衣…歩きにくい…

     でも、銀くんとせっかくのお祭りだし、ね…



銀    今日は少し顔色が良くないな…

     祭りなんかに誘って悪かったかな?


     朱里あかりは兄貴のことを忘れちゃいない。

     嫁守るために車に引かれるなんて…

     カッコいい死に方しやがって…



朱里   孝之は私のせいで死んでしまった。

     忘れていい訳がない…


     

銀    忘れろなんて言える訳ない…

     俺なんて見てくれなくてもいい…

     ただ、あいつが幸せになってくれれば…


     前を歩く浴衣姿の朱里のうなじが目に焼き付いて…

     駄目だ…朱里は今でも兄貴の嫁なんだ…



朱里   銀くんにも言えないことがある…孝之の…赤ちゃん…



銀    明日は祥月命日。また朱里の涙を見なくちゃいけない…

     泣いているあいつの後ろ姿見るたびに、抱きしめたくなる…



朱里   どうしよう…銀くんに…ダメ…彼を傷付けるだけ…



銀    せめて子供ガキでもいれば…

     朱里も寂しい思いをせずに済んだだろうに…



朱里   だけど、他の人にはもっと話せない…



銀    ずっと今日は黙り込んだままだな…

     体調悪いんだろうか?



朱里   でも、1人で育てられない…どうしよう…



銀・朱里 あのさ…話たいことがあるんだ…


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ