表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/42

6.魔力暴走⁉︎

自分たちのステージが終わり、休憩を挟んで二年生のステージが始まった。


一年生の中に魔力暴走を起こす人はいなかった。

やっぱり、話が変わってきていて、事故は起きないのかもしれない。


先生に余計な仕事させちゃったかな。


ぼんやりとステージを見ていると、ちょっと様子がおかしい。

魔法によって出された炎のサークルが5〜6個、縦横無尽に飛び回っている。


あれは⁉︎

制御できてないんじゃ?


思ったその時、炎がこっちに向かってきた。

結界に弾かれて、戻っていく。


あのままじゃステージ上にいる人が危ない。とにかく、あの炎を消さなきゃ!


炎には水!


咄嗟に水の魔法を操り、前世で見たゲリラ豪雨もどきの雨を降らせた。


結界内にも雨は普通に降り注いだ。

やり過ぎたせいで、辺りが真っ白で見えない。


まずい…魔力を一気に放出し過ぎた。

でも、一度勢いよく流れ始めた魔力が止まらない。


「レティ!」

焦ったように、隣にいたライガが声を掛ける、


おぉ…これはもしやの魔力暴走…


そのまま、目の前が真っ暗になってしまった。




目を開けると、そこには心配そうにこちらを見るソフィがいた。


「あっ、レティ、気がついた?」

「えっと」

なんだか、体がひどく怠い。

「私、魔力暴走起こしたの?」

なんとか口を開く。


「魔力暴走ではないが、一気に魔力を失ったから、魔力が回復するまで、体の怠さは抜けないぞ」

ソフィの後ろを見ると、呆れた顔をしたエント先生がいた。


ここは保健室か。

状況を把握しよう。

「あれからどうなったんですか?」


「炎はあの大雨で消えた。君の魔力の方が強いから、すぐに打ち消されたよ。炎を出した生徒は、複数の炎を出したせいで制御しきれてなかった」

「やっぱり。それで、みんな無事でしたか?」

「本当なら先生たちに任せておいて欲しかったところだが、君の魔法の発動が一番早かった。だから大事になる前に打ち消せた。怪我人はいないよ」

エント先生は言葉を切ると、にやっと笑った。


「みんな、ずぶ濡れだけどな」



「ごっごめんなさい!」

慌てていると

「大丈夫だ。ずぶ濡れなのはステージ上にいた奴だけだ」

エント先生はハハハと楽しそうに笑った。



「レティ、歩ける?もう夕方だから、寮に戻らないと」

エント先生が部屋を出て行った後、ソフィが体を起こすのを手伝いながら言った。


「多分」

まだ体は怠いままだけど、このまま保健室にいるわけにもいかない。


「ここまで運んでくれた子が廊下で待ってるから、無理そうなら彼に頼みなさい」

保健室の先生が慈愛に満ちた顔で微笑んでいる。


え?誰⁉︎


ソフィを見つめると

「ライガだよ、ライガがここまでお姫様抱っこで運んできたんだよ」

爆弾発言をした。



なんで⁉︎

なんでレティシアがヒロインの代わりに運ばれてるの!


もしかして、ヒロインのイベントを私が取っちゃったの?

でっでも、ライガは攻略対象者じゃないんだから、それとも違うのかな?


混乱している私を他所にソフィがライガを呼んだらしい。


「大丈夫か?」

「うっうん。あっありがとう。ここまで運んでくれたって」

なんか、恥ずかしい!

絶対、顔が赤くなってる!


「あんまり、無理するなよ」

ライガが優しく頭を撫でた。

うんうんと何度も頷いた。


「で?歩けるのか?」

ライガが心配そうに訊いてくるので

「だっ大丈夫!」

慌てて立ち上がった。


その途端、ふらついてしまった。


「だから、無理するなって」

ライガがお姫様抱っこしようとするので、後退りしてしまう。

「何?他の奴に運んでほしいの?ソフィには無理だよ」

ライガが不機嫌そうに言う。


他の人?

最近、親しくしてるのは、同じチームだったアルバートとジェフ。


いやいや、あのまま二人にお姫様抱っこしてもらうなんて無理!

断罪のフラグが立つ気がする!


「すみません。お願いします」

おずおずと言った。


「私は鞄を持つね!」

ソフィはいそいそと私の鞄を持った。

「ありがとう」



結局、寮までライガにお姫様抱っこで運ばれることになってしまった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ