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こんなに可愛い悪役っているの?

やっとキャラの名前が全部出ました。

「それって第二王子のロデリック殿下やライル先生と面識を持つ、と言うことね」

「理解が早くて助かります」


先程のゲームの話で出て来た人物達は実際にこのアカデミーに居る。しかも爵位までそのままだ。

だからと言ってソフィアのように此処がゲームの世界だとは思わないけどね。


「何故それを知っているの?アリッサはゲームの事知らない筈なのに」

「アカデミーに在学、もしくは在籍されている方々で高位の人物の名前やその他の情報は入学迄に頭に入れておきました」


いくら身分制度が関係ないアカデミーの中でも厳然とした線引きはある。

まして王族が在学中ならばそれなりに此方も対応しなければ不敬にあたるだろう。


「凄いわ。私、第二王子のロデリック殿下達の様なキャラに関係する方々しか頭に入っていなかったから」


いやいや、侯爵家の御令嬢が自分より下位の貴族の名前を予め覚える必要はない、と思うんですが。


「では、一度整理しましょうか」


そう言い、アリッサはこれからの行動予定を紙に書き始めた。

試験の事は既に10番まで入っているのだから明日から2人で頑張る事にして、悪い印象を絶対持たせてはいけない人物の名前をピックアップしていった。


1学年上には、第二王子である、ロデリック・カレンディル・アステリア殿下が居る。

同級生には、ディミトリア・カナン伯爵令息とヴォルフ・ラクロン伯爵令息が居る。

教師には、ライル・デラローン侯爵がおり、彼は数学の教師として在籍しているのだ。


「王太子や隠しキャラとか言う方々は今の段階では、一旦考えないでおきましょう」

「そうね。今すぐにお会いする事も無いですし」

「初対面が肝心ですから、彼らに出来るだけ親しみのある声掛けを」

「でも、アリッサ。侯爵家の私が初対面の男性にあまり親しげに接したら余計な事を考える方って居ないかしら?」


おっと、失念してた。やはりやり過ぎは品位に関わる。


「確かにそうですね。では、ソフィア様は殿下と侯爵様と」

「ごめんなさい。数学教師って頭が良過ぎて苦手なの」


若干食い気味にごめんなさい、とウルウルした目で訴える所を見ると本気で苦手なんだ、と分かる。


「承知しました。では、ソフィア様はクラスメイト達との交流に重点を置いて下さい。個別の対象者には私の方から働き掛けてみます」


情報収集の為、日頃から周りの人間たちとの意思疎通は鍛錬して来ているから顔さえ分かれば戸惑うソフィアよりかはスムーズに出来るだろう。


いくつかこれからの行動予定を話した後、明日の入学式は迎えに来る、と提案すると本気で喜んだ。


今日だけでも何回も思った事だけど、こんなに可愛い反応をする悪役令嬢って居るの?


これだけ話が進まないと遅筆だから、なんて言ってられない(泣)

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