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俺is神  作者: AIR
29/33

第二十八話 昨日より

「よし!大体このあたりだな」

「うんそうだね。此処がだいたい二キロの地点だね」


歩き始めて一時間程して目的の場所に着いた夕夜達は、その場所ですぐに準備を始める。コールはその場で風の砂を出してゴーレムの精製を行おうとする。その間残りの夕夜達四人は周りの警戒をする。


五分もすると準備ができたコールが声をかけようとする。


「四人共そろそろ「グォォォー!」お願い・・・する前にかたずけるよう、か!」

「ギャゥ!」

急に襲ってきた狼型の魔物にきずいていたのか出てきて直ぐに切り捨てるコール。周りの四人も戦闘態勢なのできずいていたようだ。その様子を見て思わずコールが、


「きずいていたなら守ってよ」

「お前はそんな簡単にやられるほど弱くないだ、ろ!」

「まぁね!」

「グァー!」


夕夜と会話しながら襲ってきた魔物を槍で突き刺すコール。夕夜も他の魔物を剣で切り裂く。残った他の三人もそれぞれ魔物を倒していた。魔物を倒すスピードは昨日よりも段違いに速い。


夕夜とコールだけで三体の魔物を倒している間に朝日達も三体を倒して、全ての魔物をかたずけた。あまりの呆気無さに思わず夕夜と朝日が、


「「弱ッ!」」


コールは二人が言った言葉を聞いて苦笑いしながら自分の思い当たる理由を言う。


「レムナントで生まれる魔物はね、レムナントから距離が遠くなればなるほど能力が低下するんだよ。だからレムナント付近の魔物は下手したらオリジナルより強いよ」

「え!で、でも昨日戦ったゴブリンはもっと苦戦しましたよ!」


昨日戦った敵を思い出して質問する朝日。その答えを今度はコールに変わりサラが答える。


「昨日の戦いは夕夜さんと朝日さんにとって初めてでしたから感じ方が違うのかもしれません」

「えっと・・・今夕夜君と朝日さんが昨日初めて戦いを経験したって聞こえたんだけど・・・冗談だよね?」


コールはサラの発言に気になることを見つけて問いかける。コールがこのような質問をする理由をだいたい察したサラが気まずそうに、


「えっと・・・・・・ほ、本当です」

「ほ、本当なのかい!」

「キャッ!」


思わずサラの肩を掴んで尋ねるコール。サラをそれに驚いて悲鳴を上げる。


「ご、ごめん」

「い、いえコールさんが驚く理由も分かりますし」

「ありがとう。それにしても僕は戦闘経験のほとんど無い夕夜君に負けたのか。僕の十五年の経験は何だったんだろう?」


自分で言って自分で落ち込むコール。それを聞いたサラもかける言葉が無い。サラの他の三人特に夕夜も声をかけられない。


それから夕夜達はコールが立ち直るまで動けなかった。




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