第二十四話 笑い声?何ですかそれは?
朝日達三人夕夜の大きな笑い声?を聞いて隣の部屋に入るとそこは、・・・混沌だった。夕夜は笑い続け、サラは夕夜の前で何かを期待するような目で見ている。
唖然とするアリアとコールの二人。しかし残る朝日は自分の経験をもとに既に逃走しようとしていた。此処に居るのは良くないと感じたのだ。
其処からの朝日の行動は早かった。まずすぐに部屋を出てアリアとコールを引っ張る。それでやっときずいた二人を放置してドアを閉める。その後いまだに笑い続ける声を聞こえなくするかの様にドアを土の壁で覆う。其処で一息入れ二人に振り替える。
「ふぅ・・・・・・じゃ練習・・・しようか?」
朝日のとった行動は先ほどの事を後回しにする事だった。朝日の事をぼーと見ていた二人もその行動を見て、
「そ、そうだね!な、何か夕夜君とサラ君の二人とも忙しそうだったしね!うん!練習しよう!じゃ、じゃ準備しますから手伝ってくださいアリア君!」
頷くアリア。朝日はそれを見て、
「二人?何を言っているんですかコールさん?あの二人は隣の部屋で練習中ですよ?」
あの時の記憶はすでに朝日の中では無かった事にされていた。その言葉に冷や汗をかく二人。二人にとってあのインパクトのある光景を無かった事にする等出来なかった。しかしそれでも頑張って返事をする二人。
「・・・・・・そ、そうだったね!な、何を言ってるんだろうね!うん!僕が間違っていたよ!ね!アリア君!」
「そ、そ、そうですね!な、何を言っているんですかコールさん!」
さり気無く先ほどの事を全てコールのせいにしているアリア。それにコールもきずいたが既に遅かったが特に何かある訳でもなかった。
「じゃまた練習しましょうか?少し待っていて下さい」
朝日はもう一度隣の部屋のドアの前に行きそこで壁の強度を強くする。先ほど自分で無かった事にしていたのにかかわらずだ。さっきまで少し聞こえていた笑い声が段々小さくなりついには、全く聞こえなくなった。
その作業を見ていたコールは大量の汗を流す。少し経ってきずいたのだ。彼女は何処からあの壁に使う土を持って来たのかと。しかもあの大きな声が聞こえなくなるほの量をだ。しかし先ほどから朝日から発せられる圧迫感のせいか思考が働かない。それに朝日が戻ってきた。
「そろそろ始めましょか?」
「「そ、そうですね!」」
コールは此処で考えるのをあきらめて練習を始める。
後にコールは後悔する。今まで考えていた事に朝日の固有属性のヒントがあった事に。