第二十話 戦闘方法
戦闘訓練が終わりお互いの戦い方について話し合う二人。
「夕夜君の戦い方は恐らく君の他に数人しか出来ないだろうね。他の人も恐らくできてもしないと思うよ」
「それは何故だ?」
夕夜としてはこの戦い方はかなりいいと自信を持っているからこそしない理由が気になる。
「君は身体強化の魔法なしだから出来るんだよ。他の人が同じ事をしようとすると速く動くのと剣に炎を纏わすだけでまず雷と炎の属性の並列使用をする事になるからね。其れだけで大分魔力を持っていかれるしね。何より体に流れてる雷属性と剣に流れてる炎属性が相殺してしまうから魔力コントロールに長けた人じゃないと無理だよ。しかもそういう人達は魔力が無いと普通の人だからね、前で戦うより後ろの補助の方が格段に効果を発揮する。だから自分で戦おうとせずに後ろから援護をするんだ。
まぁ稀に前衛でコントロールが上手い人がいるけどしたとしても十分ぐらいだよ」
成程と頷きながら納得する夕夜。
今度は夕夜がコールに質問する。
「地面が陥没したのは槍を刺したときだと分かったんだが、足もとの地面は何時したんだ?」
「あぁそれはね、地面を陥没させた時に陥没さした分の土を君の足もとに移動したんだよ」
「でも其れだけだと土の量が違うだろう?まさかあの土の壁とお前の土人形か?でもその時まで土をどうしたんだ?」
それを聞いて感心するコール。
(土の魔法について殆ど知らなかったのによくここまで推測できるな)
「確かに土人形はその時の土だよ。夕夜君が倒れるた時に土人形に入れ替わったんだけどね。でもまさかあのまま攻撃して来るとは思わなかったから土の壁は新しく作ったんだ」
「あの時か!」
「分かってくれたかな?」
「あぁ。まさかあの時からとは思わなかったがな」
「ふふ僕は人をだます方法が得意だからね。ばれたら終わりなんだよ。じゃそろそろ中に戻ろうか」
「分かった」
そう言って二人で家の中に入る。
中に入ると三人によりもう料理ができていた。二人を見つけた朝日が、
「もう終わった?終わったなら手を洗ってきて食べようか」
「「分かった(分かりました)」」
二人はそう言っててを洗いに行く。
「待たせたな」
手を洗ってきた夕夜が三人に一言言う。
「いいよ。じゃ二人も帰ってきたし食べようか?」
「そうですね食べましょうか」
コールと夕夜は椅子に座りスプーンを貰う。
「じゃ頂きます」
「「「頂きます」」」
「・・・・ってなんだい?」
アリアとサラは朝日に教えてもらったのか理解しているがコールはそれが何か分からない。
「食事の前の感謝みたいなものですよ」
「そうなのかい。・・じゃ頂きますと」
それをコールが言ったの見てみんなで食べ始める。